ドーピーの日記〈銀の麦束亭〉の感想
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ドーピーの冒険日誌 ―○月×日―
今日は昼過ぎに《銀の麦束亭》に行ったっす。
市場通りの外れ、港の潮風がほんのり香る石畳の路地沿い。灰色の石壁と藁葺き屋根、そして銀色に塗られた麦束とジョッキの看板が陽にきらりと光ってたっす。近づくと、パンと煮込みの匂いが鼻をくすぐるっす。昼時の店内は港帰りの労働者や商人で満席。奥の席じゃ船乗りが黒麦ビールを回し飲みして大声で笑ってる。入口近くでは商人が帳簿を開きつつ干し肉をかじってて、テーブルにはパン屑やビールの泡が残ってるっす。木の床は踏み慣らされて少し沈み、潮気と麦の香りが靴底から立ち上るっす。
今日は**港町シチュー(3ガメル)と銀麦エール(3ガメル)**を注文っす。
シチューは魚と根菜の塩煮込みで、湯気から潮の香りと野菜の甘みが混ざって立ちのぼる。銀麦エールは軽やかで飲みやすく、ジョッキを置くたび泡がきらめくっす。……気づいたら三杯目に行ってたっす。メニューをざっと見ただけでも、**黒麦ビール(2ガメル)**の濃い香ばしさや、**干し肉盛り合わせ(2ガメル)**の噛むほどに出る旨味が気になるっす。長居する時は保存食代わりに干し肉を持ち帰るのもアリっすね。
店主のハロルドさんは今日も渋かったっす。
背が高く胸板は厚く、右足を少し引きずりながらも手際よくジョッキを洗う。注文を受けると低い声で返事して、話が弾むと「ハッハッハ!」と豪快に笑う。そのたびに店のざわめきが一段明るくなるっす。灰色の瞳は鋭く、オレが視線を送った瞬間に「港の倉庫の話を聞きたいんだろう?」と見抜かれたっす。さすが元傭兵、観察眼が鋭すぎるっす。今日は銀麦エールを一杯奢ったら、港の裏路地にある古い倉庫の噂を聞けたっす。中身は教えてくれなかったけど、「行くなら夜中だな」と笑ったのが逆に気になるっす。これは金貨の匂いがするっす。
今日のまとめ:
《銀の麦束亭》は、飯もうまくて、値段も悪くない、情報も集まる最高の場所っす。ただし、酔った勢いで危ない依頼を受けると命が縮むかもっす。……あすは……なんだっけ、あの…倉庫? はしご? か、かぎ……? ま、いっか。
とにかく、明日はぜったいに……zzz
(※ここから先はインクがにじみ、酒の染みで判読不能)
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