灰の城と真紅の鐘

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  • このトピックには44件の返信、3人の参加者があり、最後にオーコにより16時間、 7分前に更新されました。
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    トピック
  • #3775
    オーコ
    参加者

    オランの市場通りから外れた路地、潮風が吹き抜ける石畳の先に**《銀の麦束亭》**はあった。
    扉を押し開けると、木の梁と分厚い板壁に囲まれた室内は、昼間でも少し薄暗い。
    暖炉の火が赤く揺れ、燻った薪の香りが漂う。

    壁際のテーブルでは港の労働者が黒麦ビールを煽り、旅芸人らしき女がリュートを爪弾いている。
    カモメの鳴き声と遠い波音が、窓の外から微かに混じって聞こえてきた。

    たまたま同じ時刻に店へ入り、同じ丸テーブルに相席することになった二人の冒険者。

    二人の間には、まだ馴染みきらない沈黙と、かすかな警戒の空気が漂っていた。

    その時、カウンターの向こうでジョッキを磨いていた店主ハロルドが声をかけてきた。
    片足を少し引きずりながら、ゆっくりと二人の席へ近づく。

    「お前ら、冒険者だな? そういや丁度いい話があるんだ。」

    ハロルドは丸椅子に腰を掛け、低い声で語り始める。

    「昔、サーダイン王国っていう、それはもう大きな国があったんだがな……やがて滅びちまった。
    でかい国が消えりゃ、小国がいくつも立ち並ぶもんだ。
    そのひとつにエストレグナって国があってな……オランから北へ歩いて三日ほどの場所だ。」

    ハロルドは黒麦ビールをひと口飲み、声を少し落とした。

    「そこには無人になった灰色の城があるんだが……先日、そこの鐘が鳴ったんだよ。
    あの鐘は、王族しか鳴らせない“真紅の鐘”だ。
    もし誰かが鳴らしたなら、ただ事じゃねぇ。」

    暖炉の火がぱちりと爆ぜ、店内のざわめきが一瞬遠のく。

    「ギルドは調査に動きたいが、手の空いた腕利きがいねぇ。
    ……お前ら、行ってみる気はないか?」

    ーーーーーーーーーーーーーーー

    お待たせしました。

    セッション始まりました。
    久しぶりなので緊張してます笑

    お手柔らかによろしくお願いします。

15件の返信を表示中 - 16 - 30件目 (全44件中)
  • 投稿者
    返信
  • #3794
    クロイ
    参加者

    >石棺があり、その端に高さ30cmほどの鉄製の鎖が引っかかっている、その鎖に吊るされた銀色の紋章が、風に揺れて石棺とぶつかり、乾いた「カチ…カチ…」という音を響かせている
    >銀の紋章には鐘の意匠が精緻に刻まれている。

    すみません、特に重要じゃなければ解説してくれなくてかまわないんですが。
    この「高さ30cmほどの鉄製の鎖」ってところがうまくイメージできません。
    「長さ」の誤りですか?

    あと、突然石棺の描写がでてきたんですが、どこにあったんですか?

    ————————————————–

    ロールで知り得た情報交換ということで。

      ———-

    調べるためにかがんでいた腰をあげ、分かったことを白髪頭に伝えた。

    「成人男性の靴跡と、狼とか犬みたいな足跡が、城門に向かってるっす。
     行きっぱなしで戻ってきた痕跡はないっすね。

     ひとまず、こいつらが鐘を鳴らしたと仮定して、この足跡を追跡するって方針でどっすか?」

    #3795

    人が立ち入った痕跡を探す。

    > その奥には赤く不気味な花が群生しているのが遠目に見える。
    > 花は毒々しいほど鮮やかで、まるで血のしずくを固めたようだ。

    (あれが報告書にもあった赤花だな。門を開けるために必要だろう)

    何か生物もいるようだが、今はクロイと離れて行動するのはよそう。
    門前に戻りがてらは、あたりの精霊たちを確認しながら進んだ。

    > 城そのものから淡く鈍い邪気のようなオーラが漂っている。
    > 強大な魔物というよりは、長年放置され、呪術的な汚染を受けた遺構特有の気配だ。

    (おー・・・これは腐ってるな・・・)

    なんだか一癖ありそうだ。
    中の精霊は狂っているかもしれない。

    >「成人男性の靴跡と、狼とか犬みたいな足跡が、城門に向かってるっす。
    > 行きっぱなしで戻ってきた痕跡はないっすね。
    > ひとまず、こいつらが鐘を鳴らしたと仮定して、この足跡を追跡するって方針でどっすか?」

    クロイがそう言う。

    でかい犬のような動物を連れた男か。

    「そうだな。いいと思う」

    うなずく。

    「鐘を鳴らしたやつか、おれたちのように調査できたやつかもしれない。が、どちらにせよ追跡しない理由はない」

    そして、ギルドから受け取った羊皮紙を取り出し、光を放つ鎖の前に立つ。
    羊皮紙と封印を交互に眺め、

    「この門を解除するには・・・とりあえず赤い花が必要なのか」

    (赤き血と紅き花、王の鐘を満たすべし)

    「さっき行ってきた裏手側から、赤い花の生えてる場所が見えた。多分その花、門の解除に使える。
     だがそこに何かもいた。獣か人かはわからん・・・おれ花取ってくるわ」

    ――――――――――――――――
    PLより

    書いている間にGMから更新が。

    封印の解除、すっかり光の鎖のところのやつと思ってしまっていましたが、石棺にもぶら下がっていますね。
    どっちだろう?

    とりあえずジョシュア、赤花を取ってきます。
    インフラの結果で生命がいるということなので、隠れながらいきます。
    レンジャー持ってないから下手そう・・・。
    14:01:59 乙な@ジョシュア 隠れながら裏手へ 2d6 Dice:2D6[4,5]=9

    その生命は人かな?動物か魔物かな?
    モンスターとかでしたらセージ知識します。
    14:02:29 乙な@ジョシュア モンスター知識 2d6+5 Dice:2D6[6,1]+5=12

    石棺の中ってなにか入ってるのかしら。
    覗いてみることはできますか?>GM

    14:02:36 乙な@ジョシュア 予備 6d6 Dice:6D6[6,3,6,3,2,3]=23

    #3796
    オーコ
    参加者

    
>この「高さ30cmほどの鉄製の鎖」ってとこ
    >ろがうまくイメージできません。
    >「長さ」の誤りですか?

    すみません。
    長さの誤りです。
    修正します。

    >とりあえずジョシュア、赤花を取ってきま
    >す。
    >インフラの結果で生命がいるということな
    >ので、隠れながらいきます。

    無事花を回収できました。

    >その生命は人かな?動物か魔物かな?
    >モンスターとかでしたらセージ知識しま
    >す。
    >14:02:29 乙な@ジョシュア モンスター知識 
    >2d6+5 Dice:2D6[6,1]+5=12

    生命はジャイアントラットです。3匹います。

    一回城の裏手にいきましたので、同じく城の裏手にある石棺の中にいることがはっきりわかりました。

    ただ中にいる3匹はとても弱っています。
    息も絶え絶えです。

    >石棺の中ってなにか入ってるのかしら。
>覗いてみることはできますか?>GM
    >14:02:36 乙な@ジョシュア 予備 6d6
    >Dice:6D6[6,3,6,3,2,3]=23

    覗いてみることはできます。

    ジョシュアは一目見て罠があることに気づいたことにさせてください。

    (予備ダイス参考にさせていただきます。)

    石棺を開ける場合は罠解除をお願いします。

    #3797
    クロイ
    参加者

    >「さっき行ってきた裏手側から、赤い花の生えてる場所が見えた。多分その花、門の解除に使える。
    > だがそこに何かもいた。獣か人かはわからん・・・おれ花取ってくるわ」

    「じゃあオレも行くっすよ、こういう場で単独行動はヤバイと思うんで。
     それに『赤き血と紅き花、王の鐘を満たすべし』ってやつ。
     血と花をどこに揃えろってのがハッキリしない。

     ここ(城門)には受け皿的な何かや痕跡が見当たらないし、裏手の方にあるかもなんでオレも行くっすよ」

    ——————–

    PLより

    ということで裏手に向かいます。
    ジョシュアの邪魔をしないように配慮しながら、花および石棺周囲に、例の人間&狼?コンビの足跡があるか、どう動いているかを捜索します。
    ようするに、例の人間&狼?コンビも裏手に来ててこっちで仕込んだんだろうなという予想の検証です。

    20:34:09 ヤッチ@クロイ 花・石棺周囲の足跡捜索 2d+4 Dice:2D6[3,6]+4=13
    20:36:21 ヤッチ@クロイ この先見るでしょうからジャイアントラットに対しての動植物知識ロール 2d+4 Dice:2D6[5,5]+4=14
    20:36:36 ヤッチ@クロイ 予備 6d6 Dice:6D6[1,1,3,4,2,1]=12

    ——————–

    質問です。

    石棺の中にジャイアントラットがいるのがわかった描写がありましたが。
    閉じた状態の石棺でも、覗くというリアクションなく、ジャイアントラットが3匹いるのがわかるというのは、石棺の結構な表面積を多数の大き目な穴で占められている、みたいな中がよく見える構造だからですか?

    また、構造はともかくそこまで見えているなら同様に次の事柄がわかりますか?

    1.ジャイアントラットらが弱っている原因(負傷している等)
    2.内部の汚れ(血まみれ等)

    #3798

    クロイも来てくれるという。

    > それに『赤き血と紅き花、王の鐘を満たすべし』ってやつ。
    > 血と花をどこに揃えろってのがハッキリしない。

    「それだよな。紋章に塗りたくるにしても・・・こっちにも」

    石棺にぶち当たっている紋章を手にとって言った。

    石棺からは弱く蠢いている気配もする。
    確かに言えるのは、3体ということ。

    「・・・『満たす』・・・」

    紋章から手を離し、クロイを見る。
    ふと、閃いたのだ。

    「おれははじめ、一輪の赤い花の汁と少しの血を、この鐘の図柄に塗ればいいと考えてた。でもよ、もしかしてこの石棺に満たすという・・・可能性もある」

    石棺の蓋になる部分をよく眺めてみる。
    石だからボロくなるのはわかるが、何かうっすらと掘られていたりはしないだろうか。

    カサカサと、中から音がするであろう石棺。
    なぜこんなところに、まるでわざわざ誰かが入れたとしか考えられない。

    「誰かが先に石棺を開けて獲物を放り込んだとして。・・・そいつ、このトラップをセットし直してんだよな」

    ってことになる。

    おー・・・微妙にモヤる!

    と、おれは罠解除を試みる。

    (よしきた)

    棺を開けよう、思ったがその前にたいまつに火を灯した。
    そしてクロイに声を掛ける。

    「開けるぞ」

    ナイフがいつでも抜けるのを確認し、たいまつをかざしながら少しだけ、石棺を開けた。

    ――――――――――――――――
    PL

    お返事なかったけど石棺開けちゃいます!

    21:11:09 乙な@ジョシュア 罠解除 2d6+3 Dice:2D6[6,6]+3=15
     クロイの予備ダイスはファンブル、そしてこちらは器用度Bは1よって震えは杞憂だったのだ

    罠を解除した後、たいまつを用意して(明かり用、攻撃用)少しだけ蓋を開けます。

    石棺の蓋・・・ずらすタイプかな?上にあがるタイプかな?

    21:11:47 乙な@ジョシュア 予備 6d6 Dice:6D6[4,1,6,1,6,6]=24

    #3799
    オーコ
    参加者

    >20:34:09 ヤッチ@クロイ 花・石棺周囲の足跡捜
    >索 2d+4 Dice:2D6[3,6]+4=13

    クロイは花や石棺の周りに足跡があるのを発見します。
    ただその足跡は時間が経っており、少なくとも昨日今日ついた足跡ではないことがわかります。

    >
20:36:21 ヤッチ@クロイ この先見るでしょうか
    >らジャイアントラットに対しての動植物知識ロー
    >ル 2d+4 Dice:2D6[5,5]+4=14

    成功です。描写は後述します。

    >質問です。
    >石棺の中にジャイアントラットがいるのがわかった
    >描写がありましたが。
閉じた状態の石棺でも、覗く
    >というリアクションなく、ジャイアントラットが3
    >匹いるのがわかるということは、石棺の結構な表面
    >積を多数の大き目な穴で占められている、そのよう
    >な構造だからですか?
    >また、構造はともかくそこまで見えているなら同様
    >に次の事柄がわかりますか?
    >1.ジャイアントラットらが弱っている原因(負傷
    >している等)
2.内部の汚れ(血まみれ等)

    ジョシュアが中身がジャイアントラットだとわかったのは、インフラビジョンの魔法の特性からです。
    インフラビジョンは熱探知の能力でおぼろげながら輪郭もわかるようなので、その設定を使わせてもらいました。
    こじつけですけど笑

    ジャイアントラットが弱っているのがわかったのは、体温が低かったからです。

    そのため内部の構造はよくわかりません。
    原因もよくわかっておりません。
    (ということにさせてください)

    >お返事なかったけど石棺開けちゃいます!
    >21:11:09 乙な@ジョシュア 罠解除 2d6+3
    >Dice:2D6[6,6]+3=15

    成功です。

    石棺の前でジョシュアが慎重に手を動かす。
    古びた金属の留め具を外し、内部に仕掛けられていた罠の針金をカチリと切断。
    小さな金属音とともに、若干緊張が解けた空気が流れる。

    ジョシュアが蓋をわずかに押し上げると、中から獣臭と湿った空気がもわっと溢れ出た。

    クロイは中にいるのは3匹のジャイアントラットだとわかります。

    それらは互いに押し合いへし合いしながら身を丸めていた。
    毛は抜け落ち、痩せ細った肋骨が浮き出ている。
    呼吸は浅く、瞳には生気がほとんどない。

    その衰弱した体の間に、異様な輝きが覗く。
    直径20cmほどの円盤――縁は淡く半透明に透け、光を受けると幽かな紅が滲むように見える。
    中央には、深紅で描かれた血の意匠が刻まれている。

    埃にまみれているはずなのに、その赤はどこか湿ったように鮮やかで、目を離せなくなるほど妖しい。

    ————
    GMより

    中央には、深紅で描かれた血の意匠が刻まれている。

    血の意匠だとわかるのは、水滴のような形と円盤の赤さから血を連想させることからです。

    あとジャイアントラットは衰弱してて息をするのもやっとな状態です。

    #3800
    クロイ
    参加者

    「ひでーことしやがる……!」

    ジャイアントラットらの状況をみて、オレはすぐさま手持ちの保存食を取り出した。

    「こいつらどかすっすね」

    石棺から離れたところに3食分を各々離しておき、残りは手持ちでネズミらの鼻先でちらつかせ、あちらの3食のほうへと誘導する。
    自力で石棺を抜け出せないようなら、抱えてやるか。

    「ひっかくなよお前ら」

    傷から病気をもらうことがあるらしい。衰弱しているが暴れてケガするかもしれない。用心しておかないと。

       ・
       ・
       ・

    「これで『赤き血』『紅き花』『王の鐘』の指すモノが揃ったっぽいすね」

    一時はグロい話になるんじゃないかと気が重かったが、回避できそうでなによりだ。

    「ここ(石棺)で3点セット揃えてみるっすか?
     確信はないすけど、鐘を満たせっていうわりに、他に受け場所っぽいのが見当たんねーし」」

    気分的には城門のほうでやるのがしっくりくるが。
    それにしても、白髪頭も懸念しているようだが、件の狼チームの行動が不可解だ。
    なぜここにネズミを入れ、そして罠や封印をセットし直しているんだろう。

    #3801

    (どれどれ)

    >それらは互いに押し合いへし合いしながら身を丸めていた。
    >毛は抜け落ち、痩せ細った肋骨が浮き出ている。
    >呼吸は浅く、瞳には生気がほとんどない。

    「ん?怪我してない」

    どういうことだ?なぜ中にいる?

    呆然としていると、クロイが巨大ネズミを石棺から出してやっていた。
    以外だな。
    おれもラットを掴んで放り投げ・・・ずに石棺から出した。

    >直径20cmほどの円盤――縁は淡く半透明に透け、光を受けると幽かな紅が滲むように見える。
    >中央には、深紅で描かれた血の意匠が刻まれている。

    「なんだこれは」

    >「これで『赤き血』『紅き花』『王の鐘』の指すモノが揃ったっぽいすね」

    「そういうこと!?」

    >「ここ(石棺)で3点セット揃えてみるっすか?
    > 確信はないすけど、鐘を満たせっていうわりに、他に受け場所っぽいのが見当たんねーし」

    「これは正面の門だな」

    おれは自分で散々騒いでおいてからこう言う。

    調査は手数ということでとりあえず試そう。

    ――――――――――――――――
    PLより

    お腹を壊して熱出して寝込んでいました(風邪)。
    多分人生で初めてトイレを寝床にしたかもしれない。
    皆様もお気をつけください・・・。

    石棺の紋章のところで一旦解除を試みてみます。
    続いて城門の紋章のところに行って解除を。

    #3802
    オーコ
    参加者

    クロイ
    >石棺から離れたところに3食分を各々離し
    >ておき、残りは手持ちでネズミらの鼻先で
    >ちらつかせ、あちらの3食のほうへと誘導
    >する。
>自力で石棺を抜け出せないようなら、抱え
    >てやるか。

    ジョシュア
    >呆然としていると、クロイが巨大ネズミを
    >石棺から出してやっていた。
    >以外だな。
    >おれもラットを掴んで放り投げ・・・ずに
    >石棺から出した。

    食べ物の匂いに反応してジャイアントラットたちの鼻先がぴくりと動く。
    やせ細った体を震わせながら、ぎこちなく頭をもたげる。
    ラットたちは最初こそ警戒の目を向けたが、次第に飢えに負け、よろよろと動き始めた。

    石棺に目を向けると棺の底の一部が、崩れ落ちている。
    石の割れ目は拳ほどの大きさに開き、そこから冷たい空気が立ちのぼった。
    耳を澄ませば――かすかに、しとしとと水が滴り落ちるような音が聞こえる。

    クロイとジョシュアは、拾い集めた三つの“鍵”を手に、再び城門の前へと戻ってきた。
    石造りの巨大な扉には、淡く光を帯びた鎖が絡みつき、まるで生き物のようにうねりながら二人を拒んでいる。

    二人は三つの“鍵“を門の前に掲げる。
    その瞬間――
    門に刻まれた碑文がぼんやりと光を帯び、低く響く声のように読み上げる。

    「赤き血と紅き花、王の鐘を満たすべし」

    赤い円盤が脈打つように光り、紅き花は花弁をひとひら散らす。
    そして銀の鐘紋章が震え、澄んだ音色をひとつ鳴らした。

    碑文の光は三つの力をひとつに束ね、鎖を縫うように走る。
    ピシリ――!
    透明な鎖はひとつ、またひとつと音を立てて砕け、霧のようにほどけていく。

    やがて最後の鎖が砕け散ると同時に、重々しい石扉が震え、長く閉ざされていた城の内部へと道を開いた。

    封印は、解かれた――。

    重々しい石扉が開くと、長く閉ざされていた空気がどっと押し寄せてきた。
    かびの匂いと、ひんやりとした湿気。誰も足を踏み入れていない年月が、そのまま冷気となって二人の肌を撫でていく。

    門の内側には、まっすぐ玉座へと伸びる石の大通路が続いていた。
    その長さはおよそ百五十メートル――巨大な城の中心を貫くような荘厳な造りだが、今は崩れかけた柱や、苔に覆われた床がその栄華の名残を物語っている。

    通路のすぐ脇には、左右に一室ずつ部屋が設けられている。
    どちらの扉も分厚い木製で、黒ずみ、鍵穴には錆がこびりついている。今は固く閉ざされ、中の様子は伺えない。

    さらに視線を玉座へと向けると、その両脇にも部屋が口を開けていた。
    左側の部屋は扉が半ば外れかけ、内部がうす暗く覗ける。
    右側の部屋も同じく扉は開き放たれており、崩れた家具や砕けた石片が散らばっているのが見て取れる。

    左の奥と手前の部屋の間には、上階へと続く石造りの階段がそびえていた。
    苔とひび割れで滑りやすそうだが、まだ辛うじて登れる状態にある。

    一方、右の奥と手前の部屋の間――本来なら同じく通路があるはずの場所には、巨大な大穴が空いていた。
    直径十数メートルにわたる崩落で、床石はすべて抜け落ち、下は暗闇に沈んで見えない。
    かすかに水音のようなものが反響し、深さを想像させる。

    そして、長大な通路の最奥には、苔むしながらもなお威厳を放つ玉座が鎮座している。

    ————————–

    乙なツナっ子(ツナツナ)さん
    この時期の体調不良は暑い中大変でしたね。お身体をご自愛ください。

    ちなみにですが
    地図を作ってみました。
    添付のような感じです。
    簡単ですが…

    Attachments:
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    #3804
    クロイ
    参加者

    夏風邪とはお気の毒に。
    あまり無理せず、自分のペースでプレイしてください。

    ——————–

    次の行動を思案中ですが、ひとまずGMへ要望です。
    無駄かもですが、念の為 今回使った三種の鍵をこのまま持ってていいですか?

    #3805
    オーコ
    参加者

    >次の行動を思案中ですが、ひとまずGMへ要望で
    >す。
    >無駄かもですが、念の為 今回使った三種の鍵をこ
    >のまま持ってていいですか?

    もちろんいいですよ!
    よろしくお願いします!

    #3807

    先にPLより

    >ヤッチさんへ(GMには内緒で・・・)

     すみません私思いっきり勘違いしていたので、先に懺悔させていただきます。

     私てっきり、表門の『銀の紋章』と石棺にぶら下がる『銀の紋章』は、完全に同デザイン(大きさは違うかもしれないけど、図柄として差異のないもの)だと思っていました。
     石棺のところのものは特別なアイテムとして全然認識していませんでしたっ。
     でも、石棺にぶつかっていた紋章は”鐘の意匠がはっきりとしている”って、そういうこと・・・だいじなものアイテム枠だったのですね。
     こちらすっかりスルーしていたところ、拾っていただいて本当にありがとうございます。
     危なかった~。感謝です!
     たしかにこれは夏風邪引くのも納得。

     

    みなさま労いありがとうございます。
    わしもちょいちょい質問入れるかもです!
    よろしくお願いします。

    #3808
    クロイ
    参加者

    ツナツナさんへ

    こちらも読み間違いよくあるんでお気にせず!

    ————————————————–

    三種のカギをしまいつつ、封印が解け開けた石扉の先を見る。
    真正面の遠くに見えるのは玉座だよな?

    「ってことは玉座の間ってヤツすか……」

    荒れ果てている。それはそうだろう、長い間無人だったのだから。
    まぁ、自分らにとってはそのほうがありがたい。逆に掃除が行き届いていると足跡が残らないからだ。
    さしあたって迫った危険はないようだし、まずは先客の動きを確認するとしよう。

    「オレ足跡確認するっす」

    先客の動きが総当たりで探っているようなものか、あるいは迷いがないそれなのか。
    後者なら先客の方が情報量のアドバンテージがあることになる。要注意だ。
    石扉が再び封印されてしまっているかを確認してから、オレは姿勢を低くして足跡を探し始めた。

       ・
       ・
       ・

    ————————————————–

    PLより

    足跡を捜索し、次の点を確認したいと思います。
    1階を対象としてますが、(当たり前ですが)しまっている部屋内は対象にしません。

    ・先客の狼チーム?がどういう順番で動き回っているのか
    ・狼チームと違う足跡が混じってないか

    19:52:38 ヤッチ@クロイ ヤッチ@クロイ 1階の足跡捜索 2d+4 Dice:2D6[4,4]+4=12
    19:53:17 ヤッチ@クロイ 予備 6d6 Dice:6D6[4,2,2,6,3,3]=20

    質問ですが、石扉は再び封印状態になりましたか? それとも開いたままですか?

    #3809
    オーコ
    参加者

    クロイは一階の通路に足を踏み入れ、視線を床へと落としながら慎重に進みます。土埃と石の粉で白っぽく曇った床には、いくつかの古い靴跡が見えます、それらはかなり年月が経っているのがわかります。

    しかしクロイの鋭い観察眼によって――

    一階の床には次の三種類の足跡が確認されました。

    1. 四つ足の獣の足跡
    • 城外で確認した狼型のものと一致します。

    2. 人間型の足跡(以前確認したもの)
    • 大きさ、形ともに以前城の外で見たものと同じです。

    3. 新しい足跡(成人男性サイズ)

    ・ほかの乾いた足跡と違い、この成人男性の足跡はところどころ湿って光っています。
    ・大穴の縁から玉座の方角へ、まっすぐに続いています。
    ・足の裏から滴った水滴が床にぽつぽつと落ちており、湿った跡はまだ乾いていません。

    湿った成人男性の足跡は玉座の周囲を一度くるりと回り込むように残されています。
    まるで玉座を調べ尽くしたかのように、足跡は玉座の左右や背後へと散らばっています。 

    しかしその後、足跡は一方向に定まっています。
    玉座から左手の階段へとまっすぐ伸びていっています。

    玉座の右の部屋の扉は半ば壊れて開きかけており、中はほとんど荒れ果ています。
    壁一面にあったであろう書棚は崩れ落ち、本や巻物の大半は湿気で黒ずみ、カビに覆われています。
    いくつかは床に散らばり、まだ読める文字が残っているものもあるが、触れるとぼろりと崩れそうです。

    机の上には、古びた燭台と割れたインク瓶。
    椅子は片足が折れ、無造作に倒れています。
    ただ、一角にだけ妙にきれいな空間があり――そこには比較的新しい羊皮紙の切れ端が落ちています。

    玉座の左の部屋の扉は開いており、壁際には崩れかけた棚や壊れた木箱、折れた槍や割れた盾の残骸が積まれています
    古びた布や板片に埃が厚く積もり、長い年月放置されていたことがわかります。

    しかし、その中に――妙に新しい樽や木箱がいくつか置かれていました。
    埃もかぶっておらず、比較的最近運び込まれたように見えます。
    樽の蓋にはまだ釘が打たれており、未開封のようです。

    部屋の奥には二つの梯子が設置されている。
    • 一つは上階へと続く梯子で、壁際に新しく補強された跡がある。
    • もう一つは下の階へと続く梯子で、古びて軋むが、まだ使用できそうだ。
    下からは冷えた空気がわずかに吹き上がってくる。

    —————–

    >質問ですが、石扉は再び封印状態になりま
    >したか? それとも開いたままですか?

    ヤッチさん
    石の扉は開いたままですよ

    乙なツナっ子(ツナツナ)さん
    すみません!先に進行して問題無さそうなので先に進行してしまいます

    #3810
    クロイ
    参加者

    GMさま

    ツナツナさんが稼働するまでは、1階にいてリスクの低そうなアクションにとどめます。
    ということで、いくつか質問です。

    ・湿った足跡は分かりましたが、四つ足ともう一人のほうの行動はどうでしたか?

    ・「比較的新しい羊皮紙」には何か書いてありましたか?

    ・大穴は覗き込んだ感じ、何か見えましたか?

    ・「妙に新しい樽や木箱」は、どの程度のサイズで(人が容易に運べるものなのか?)、どこからだれがどのように運び込んできたか分かりますか?
     一応捜索ロールを振り足しておきます。

    20:25:58 ヤッチ@クロイ 「妙に新しい樽や木箱」用の捜索 2d+4 Dice:2D6[5,6]+4=15
    20:26:17 ヤッチ@クロイ 予備 6d6 Dice:6D6[6,6,1,1,6,4]=24

    ———-

    ツナツナさま

    こちらが知り得た情報は、逐一報告されたと思ってください。
    まめに会話の体裁にするのがちょっと大変でw

     

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