【終了】魅惑の盗賊団

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  • #1935

    ハウリーがローブの女を下し、いよいよ残る敵は首領の女一人、となったところで、唐突にクリスが互いの動きを制して、口を開く。

    >「落ち着け、もう趨勢は着いた。彼女・・・君の姉の治療も今ならまだ間に合うだろう。
    > 投降してもらえるなら、君と君の姉の身の安全は私が保証しよう。」

    クリス、ハウリーの独壇場を支えていた側が、いきなりこの場を仕切るような物言いをし始める。
    あまりいい予感がしない……。

    >「・・・わかったわ。それで?私たちはどうなるのかしら?」

    女首領が、諦めたような口ぶりで戦闘状態を解除した。
    確信した、あの時、この洞窟に入っていった時のクリスへの疑いは、半分当たっていたんだ。
    クリスは、目的の違う同行者でしかなく、そして今、クリスは己の目的を果たす時機を見出したんだ。
    首領の差し出した魔剣を、手から手に、ハウリーへと渡すクリス。
    そして、私達には、冷淡な言葉を告げた。

    >「さて・・・バルバラとリゼント、君たち二人だが?
    > 私の言い分に納得できない点もあると思う。
    > しかし、深く聞かずに受け入れてもらえるとありがたい。
    > 必要ならば相応の報酬も準備しよう。どうかな?」

    提案を受け入れるか、

    >「もちろん、受け入れられないというなら仕方がないが・・・」

    然らずんば、死か。

    ハウリーの唱えた奇跡によって、雷光に焼かれた傷は、僅かな蚯蚓腫れさえなくなり、全快している。
    けれど、クリスの戦士としての腕前はハウリーに追従し、その死角をフォローするほど卓抜していた。
    私たちの、私の敵う相手じゃない。

    一言述べると剣の柄に手を添える。
    断るのなら交戦も辞さない、という空気が身体から発せられている。

    腕が振るえる。
    雷に焼かれた傷みや痺れからくるものではなくて、それは、不甲斐ない自分への悔しみだ。
    この依頼で、もう何度も、私は自分の不甲斐なさに辛酸を舐める想いをしてきた。
    その終わりにまたしても、こんな気分になるなんて……、私って、こんなに弱かったの?

    (考えろ、考えろ……)

    どうしたら私は納得できる?
    ……いや、私の納得じゃない。
    私たちが請けたこの依頼は、どうしたら、終わりに「やったね」と笑いあえる顛末を迎えられる?

    >「さて、私は商人として彼女たちの身元を買いたい。君たちの意見を聞かせてくれ。」

     私が悩んで逡巡している間に、リゼがしなやかな口ぶりでクリスの出方を探る。
    冒険者上りの商人とか言っていたクリスは、ウィットのある返しをするけど、まるで譲ってくれそうにない。

    >「あなたも申し出が『はいそうですか』と受け入れられるとは思ってないんでしょ?
    > ほらほら、もっとこっちを納得させるだけの材料を提供しなさいって」

    >「術紋だっけ? 人を操る危険な代物に興味がある、と言われたら、
    > 悪用するんじゃないかとか色々気を回すでしょうが」

     リゼの踏み込んだ要求にも、あまりいい言葉は返ってこない。
    逆に、余計な口挟みや踏み込みをしたならば、命が危ぶまれるとまで言ってくる。

    >「広義的に悪用はしないと約束しよう。私の立場としては保護に近いものと解釈してほしい。
    > もし、詳しく知りたいというなら教えるが、その場合、オランにおいて君たちの身の安全の保障ができなくなる。
    > 今後も冒険者をしていくつもりであれば深く関わらないことをお勧めするよ。」

    (偉そうで、自分に余裕のある人間の言い方だ)

    だが、力があるのはあちら、弱いのはこちら。弱肉強食の摂理をこうもまざまざと示されるなんて。
    このまま帰れば、盗賊は討伐できないで消耗しただけの護衛の姿で、ジュンさんの許に戻ることになる。

    ……そうか、私は気付けば、自分のことばかりに目がくらんでいたのかもしれない。
    私たちはジュンさんの手先、いや、いい言い回しが見つからないけど、彼女の目的を果たすための手段だ。
    彼女の目的は、無事のオランの到着、それも期限以内でのだ。

    オランまでの道のりは、ようやく半分だ。
    そして、今回の道中で分かったけど、私はまだまだ弱い。力不足だ。
    万が一にも、ジュンさんやハルーオさんを守れず、道半ばで倒れてしまったら……。

    「だったら!」

    私は声を大にして言った。

    「ハウリーは、目的を達成したんだよね。
     クリス、あなたも、お目当ての物を確保できたってことだろう?
     そのために報酬を用意してまで、私達を納得させようってしているんだ、そうなんだろう?」

    「じゃあ」、と、息を吸い込んで言う。

    「私たちの目的を達成する助力をしてもらう。
     私たちは、商人の護衛でオランまで行く。
     この賊の討伐は、そのオラン行きの障害になっていたから、していたんだ。
     あなたの目的の達成に私たちは協力した、だから、あなたも私たちの目的達成に協力してよっ!」

    「商人なんだから、あなたとこちら、等価交換、わかるでしょ?
     【私たちのオランまでの護衛依頼への同行と協力】。
     これを使命として、ハウリーのクエストで、受けてよ」

    そう提案した。

    Agrumesより

     金銭は微妙だし、山賊討伐の評価はクリスが手引きするから公にならない。
    ずたぼろになって帰ってきただけでは、いかにこちらが新米冒険者でもちょっと不満、と考え、
    「クリスに戦力として、ジュンの護衛の道中に協力してもらう」を、彼からの報酬案として提案します。
    ハウリーも、一緒にオランに行こうよ。

    で、クリスには、そのことを使命として、ハウリーにクエストを掛けて貰って、達成してもらう。
    それで、彼の誠実な行いとして、賊の身柄を買い取ることに同意します。

    リゼリントの相手の懐を探ってもらった働きを、あまり役立てられなくて申し訳ないけれど……。

    #1940
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    参加者

    寿@PLより______________________________

    再びw
    PLとしては締めて頂いて結構なんですが、PCの心情的には、
    話を聞けば聞くほど、このまま見逃してはいけない感じになっているwww

    勝ち目無しと降伏して無事に官憲に引き渡し、盗賊姉妹は
    エレミアで公正な裁きを受けました。めでたしめでたし・・・

    では都合が悪いのかな?
    今後も使いたいGMの思惑なのかなと思ったり。

    取りあえず、PCが引っ掛かっている、
    見逃すのに必要な条件を列挙しておきます。
    以下の事をPCから要求されてではなく、自発的にやると言う姿勢が欲しいな。

    【見逃す条件】
    1、これまで盗んだ荷物を全て返す事。

    2、討伐隊を組むなどコストがかかってる。そのコストを補償する事。
      支払うのは、クリスやそのバックでも構わないけど。

    3、操られていたアリトとギラクへの謝罪と納得させる理由。

    4、外で待機しているアーグとベイトへの謝罪と納得させる理由。

    5、行方不明のチャーリーとベイトを無事に仲間の元へ返す事。

    7、盗賊討伐を受けたリゼとバルバラが依頼人を裏切る業を背負う事への配慮と補償。

    8、クリスと盗賊姉妹の誠実な態度。
    これが一番重要な要素ですね。

    ぶっちゃけクリスは、何一つ満足な説明をせずに、
    PCへの対価も具体的に示さずに、
    自分の要求だけ突き付けて、従わなければ戦う殺す宣言してるわけで、
    完全にPCを脅迫してますし。

    >広義的に悪用はしないと約束しよう。

    これも狭義的には悪用すると宣言してるも同然ですし、
    クリスにとって都合の良い言葉を並べてるだけで、
    PCに対して一歩たりとも譲歩して無いですから、
    見逃そうという理由が見つからないw

    盗賊姉妹は、登場からこっち傲岸不遜で悪びれずに、
    反省も謝罪も許しも請わずに生意気な態度LL状態ですし。
    これで許せと言われても、無理げー状態。

    リゼが一回振ってますが、盗賊姉妹に感情移入して見逃したくなるような、
    涙なくして語れない話とかして欲しいです。

    例えば・・・
    姉妹は、砂漠に暮らす部族の長の子供で代々、魔剣と刺青の秘術を継承してきた。
    それを知ったあるエレミア貴族が悪用しようと、部族の村を盗賊のアジトだと
    濡れ衣を着せ、騎士団に討伐させた。
    結果、故郷を失くし、家族を皆殺しにされ、家宝の魔剣も奪われ、
    姉妹だけが生き延びた。

    それから姉妹二人で泥水をすすりながら、奪われた剣を取り戻すため、
    そして村を滅ぼしたエレミア貴族に復讐するため盗賊に身をやつして探し続けた。
    精神操作で仲間を増やしたのは、エレミア貴族を倒すのに戦力が必要だったから。

    実はクリスこそ、その村を討伐した騎士隊長だった。
    貴族に騙されて、無実の罪の村人たちを殺してしまった。
    だが討伐中に、どうにもおかしいと不審に思い、
    まだ幼かった姉妹を、捕まえる事なく村から逃がした。
    討伐後に真実を知り、嫌気がさして騎士隊長を辞めた。

    まさかと思ったが、あの姉妹だと気が付いて驚いた。
    姉妹のやった事には自分にも責任がある。自分が責任を取る。
    自分を殺して首を持っていってほしい。盗賊の首領として。
    その代わり姉妹を見逃して欲しい。

    自分は今、ある組織に所属している。見逃してくれるなら姉妹は組織が
    責任を持って管理をし今後、悪事を働かせない事を約束する。

    みたいな事を悲壮な覚悟でクリスが語り、
    姉妹は贖罪と後悔の涙を流しながら、土下座して懺悔する。

    みたいな態度で言ってくれたら、仕方ないなあと思って
    クエストの魔法を掛けられるんですが・・・

    まあ極端な話、それが嘘の作り話でも構いませんけどね。
    PCを上手く騙してくれれば。
    そして後々のシナリオで、悪役として登場するみたいな・・・

    どないでしょう?

    8の項目に関しては、難しそうなら、
    「姉妹たちの素性と告白を聞き、PC達は心を動かされ、クリスに預ける事に同意した」
    と地の分一行で済ませて貰ってもいいです。

    #1947

    ハウリーが言いたげだ。
    でも待ってよ、今は、私とリゼが主張する場なんだ。
    立ち上がって、ハウリーを真正面から見据える。
    今度は聞き逃した、は無しだぞ、と言う目線で。

    「今は、私とリゼが、要求を訴える場だ。
     目的を達成しているんだろう、じゃあ、言葉は噤んでよ、お呼びじゃないんだよ、ハウリー」

    それからハウリーを背にして、遠くのリゼに訴える。

    「リゼ!勝手に言ってごめん!
     私はこれが、私たちの依頼の達成のために、一番いいと思って言った。
     リゼの分は、どうする?
     クリスになにか、してもらう?」

    そう訊いてから、背後にいるハウリーにまた視線を戻した。
    ちょっと声を小さく、ハウリーにだけ伝わる声量で話した。

    「……お願いだから、折れて。
     あいつはハウリーと並ぶか、少なくとも私を歯牙にかけない強さだ。
     あなたの望むところでなくても、お願いだ、リゼを守って。
     そのために、英雄として在って」

    Agrumesより

    ハウリー単独なら、その要求を出して通すことに問題はないと思う。
    けれど、現在この場には、ハウリーの実質的な枷となるヨワヨワなPCが居て……。

    クリスはそれも見込んで、ハウリーを己のコントロール下における、と考えているんじゃないかな。
    女性に甘いってのはもう散々見せてるしね、英雄ハウリーは(笑)

    クリスに対するバルバラの不審も大分上がってるけど、そのクリスの言に逆らうと、悔しいけど危ない。
    だから、相手の言葉には逆らわず、しかし相手の言葉通り、要求はちゃんと訴えるスタンスを取ります。

    相手の情報を取り出す試みも、力の差で難しくなっているね。
    こういうのが、レベル格差のあるパーティじゃ起こるのかもね……。
    ハウリーに迷惑かけてるなぁ。

    #1950
    リゼリント
    参加者

    >「いや、近々結婚予定の妹はいるが、彼女たちではないな。」

    もー、なんでそこは正直に答えるのよ。
    『実は……彼女たちは幼い頃に生き別れた妹なんだ。ずっと探していたんだ……』
    とお涙頂戴の話をすれば、真っ赤な嘘だとしても「黙って言うこと聞け」よりはこっちも受け入れやすいのに。

    >「広義的に悪用はしないと約束しよう。私の立場としては保護に近いものと解釈してほしい。
    > もし、詳しく知りたいというなら教えるが、その場合、オランにおいて君たちの身の安全の保障ができなくなる。
    > 今後も冒険者をしていくつもりであれば深く関わらないことをお勧めするよ。」

    「ふぅん……一介の商人だか冒険者が保証するって言ってもねえ?
     まあ、仮の姿ではなく本当の姿にそれだけの力があるなら……
     あー、ここらへんは独り言だから」

    正体については詮索しないでおこうっと。

    >「ハウリーは、目的を達成したんだよね。
    > クリス、あなたも、お目当ての物を確保できたってことだろう?
    > そのために報酬を用意してまで、私達を納得させようってしているんだ、そうなんだろう?」

    どうしたものかと思案していると、バルバラちゃんが切り出した。

    >「私たちの目的を達成する助力をしてもらう。
    > 私たちは、商人の護衛でオランまで行く。
    > この賊の討伐は、そのオラン行きの障害になっていたから、していたんだ。
    > あなたの目的の達成に私たちは協力した、だから、あなたも私たちの目的達成に協力してよっ!」

    なかなかいい提案に思えた。

    >「リゼ!勝手に言ってごめん!
    > 私はこれが、私たちの依頼の達成のために、一番いいと思って言った。
    > リゼの分は、どうする?
    > クリスになにか、してもらう?」

    「バルバラちゃんの提案、いいと思うわ。
     問題があるとすれば……まずは、どうやって街道封鎖状態を解除するか。
     軍隊まで動員している以上、盗賊が退治されて安全の確保できた証明が無い限り、
     解除されないだろうし。
     身柄を突き出せないのなら、他になにか証明できるものがないと……
     なんかないの?」

    クリスさんに質問をぶつける。

    「そうそう、生き別れの兄妹じゃないなら……戦場に倒れた戦友の忘れ形見とか?」

    生き別れの兄妹よりお涙頂戴具合は低いけど、戦友の遺児を保護するという筋書きもありかな。

    ———————————————–
    PL

    ハウリーさん(PL視点ではこっち)の言う通り、「あー、それなら悪事に手を染めたのも仕方ない」という理由があれば許しやすいのです。本当かどうかはさておき。
    賊を連行してこないのは、『賊は深手を負いながら決死の覚悟で死の砂漠へ逃げ込んだ。装備不足から追跡できなかった』とするとしても、手ぶらでは信用されないし。

    #1962
    紅月
    参加者

    >「ふぅん……一介の商人だか冒険者が保証するって言ってもねえ?
    > まあ、仮の姿ではなく本当の姿にそれだけの力があるなら……
    > あー、ここらへんは独り言だから」

    「ならば聞き流しておこう。」

    >「ハウリーは、目的を達成したんだよね。
    > クリス、あなたも、お目当ての物を確保できたってことだろう?
    > そのために報酬を用意してまで、私達を納得させようってしているんだ、そうなんだろう?」

    「そうだな、彼女たちは想定外の拾い物だったが当初の目的は果たしたと言っておこう。」

    >「私たちの目的を達成する助力をしてもらう。
    > 私たちは、商人の護衛でオランまで行く。
    > この賊の討伐は、そのオラン行きの障害になっていたから、していたんだ。
    > あなたの目的の達成に私たちは協力した、だから、あなたも私たちの目的達成に協力してよっ!」

    「承知した。どのみち私もオランへ戻らなければならない。
     事情についても必要なら、君たちの依頼人に私から説明しよう。」

    > 「そうそう、生き別れの兄妹じゃないなら……戦場に倒れた戦友の忘れ形見とか?」

    「ああ、彼女たちの故郷だが奴隷狩りに襲われたらしい。
     彼女たちは仲間を買い直すために盗賊業に手を染めていたそうだ。
     魔剣についても彼女たちの家の家宝だったらしい。
     自分としては彼女たちの身元保証と、彼女の仲間は今後可能な限り回収していこうと思っている。」

    「今後の処理だが、盗賊には激戦の末の砂漠に逃走されたという体で行こうと思っている。
     表にいたアーグたちにも協力を仰ぐことになると思う、何とか話を付けてみよう。
     アリト、ギラグ、彼女らの身元は私が確保した、負傷のところ悪いが荷物の回収と後処理を頼む。」

    洗脳を解かれた二人がクリスの命令で動く、彼の物言いに対して些かの疑いも持っていないようだ。

    >「バルバラちゃんの提案、いいと思うわ。
    > 問題があるとすれば……まずは、どうやって街道封鎖状態を解除するか。
    > 軍隊まで動員している以上、盗賊が退治されて安全の確保できた証明が無い限り、
    > 解除されないだろうし。
    > 身柄を突き出せないのなら、他になにか証明できるものがないと……
    > なんかないの?」

    「検問をしているのは街道警備隊だったな。
     彼らはもとより野党狩り、エレミアの正式の騎士というわけではなくチャ・ザ神殿などが後押しした、治安維持組織だ。
     現在の検問も恐らくアジトの位置がつかめないため往来の安全確保の側面が強いだろう。
     交戦、及び逃走の情報を伝えれば検問先を移すこともできるだろう。ここは私の腕の見せ所だな。」 

    ————————————————————————————————
    GMより
    >相手の情報を取り出す試みも、力の差で難しくなっているね。

    むしろハウリーにはちょいちょいヒントや、情報集める機会があったんですけどね・・・スルーされちゃったけど。
    力技以外でどうやって情報引き出す前提だったんですがね?
    終わった後に一応ネタバレはしますが・・・

    #1966
    削除
    参加者

    >「広義的に悪用はしないと約束しよう。
    >私の立場としては保護に近いものと解釈してほしい。
    >もし、詳しく知りたいというなら教えるが、
    >その場合、オランにおいて君たちの身の安全の保障ができなくなる。
    > 今後も冒険者をしていくつもりであれば深く関わらないことをお勧めするよ。」

    「ふざけるなよクリス!
    その様な下種な要求が、このハウリー様の前で通ると思うてか!?
    野盗に与するならば、もはやためらいはない!!
    貴様も貴様の組織も、
    まとめて未来の超英雄であるこのハウリー様が成敗してやろう!!」(指ビシ)

    >「ハウリーは、目的を達成したんだよね。
    >クリス、あなたも、お目当ての物を確保できたってことだろう?
    >そのために報酬を用意してまで、私達を納得させようってしているんだ、

    「いえ、バルバラ嬢、依頼さえ遂行すれば後は知らんぷりなど、
    二流の冒険者のする事です。目の前の邪悪を見過ごす事などできません!!」

    >あなたの目的の達成に私たちは協力した、
    >だから、あなたも私たちの目的達成に協力してよっ!」

    「奴の口車に乗ってはいけません!バルバラ嬢!!
    このハウリーがいる限り、バルバラ嬢とリゼ嬢は守ってみせましょう!!
    クリスと刺青女如き、私一人で十分です!!下がっていて下さい。」(ずずい)

    「もはや問答無用!!さあ抜くがよいクリス!!
    ラーダとフェネスに認められし勇者ハウリーが、
    ファリスの正義の鉄槌を貴様に下してやろう!!!!」

    >「……お願いだから、折れて。
    >あいつはハウリーと並ぶか、少なくとも私を歯牙にかけない強さだ。
    >あなたの望むところでなくても、お願いだ、リゼを守って。
    >そのために、英雄として在って」

    「と思ったが、今回だけは見逃してやろう!!有り難く思え!!」(ころっと)

    >「ああ、彼女たちの故郷だが奴隷狩りに襲われたらしい。
    >彼女たちは仲間を買い直すために盗賊業に手を染めていたそうだ。
    >魔剣についても彼女たちの家の家宝だったらしい。
    >自分としては彼女たちの身元保証と、
    >彼女の仲間は今後可能な限り回収していこうと思っている。」

    「・・・な、なんと!!その様な事情が!?」(がーん)

    「クリスよ!なぜそれを先に言わんのだ!
    貴様が不審な行動をしているのは気付いていたが、そんな理由があったとは!?」

    「不憫な・・・何と不憫な姉妹なのだ・・・」(涙ボロボロ)

    「刺青女よ・・・」(名前知らないw)

    「さあ、これを持っていけ。奴隷狩りに奪われた家宝なのだろう・・・
    二度と奪われないように大事にするのだぞ。」(魔剣を渡たす。)

    「ふっ・・・依頼は果たせずか・・・だが!!いたいけな姉妹を救うためならば、
    このハウリー、あえて汚名をかぶろうではないか!!
    姉妹仲良く、達者でな・・・」(眼キラキラ)

    寿@PLより_________________________________

    今となっては、あのまま戦闘してた方が、はやくセッション〆られましたねw

    まあGM自身がツッコミどころ満載とぶっちゃけているので、
    あんまり設定が固まってなかったのだろうと思いますが。

    セッションを締めるためのエピローグなので乗っかる方向で協力しますが、
    その結果、ハウリーの性格だと、魔剣を返してしまうのだったwww

    GMセッション〆たら買い物したいです。

    #1970
    紅月
    参加者

    魔剣はハウリーが姉妹への返却を打診したが、便宜上は盗品になるため話の末一度アルバート商会へ返却という形になった。
    盗賊の姉妹は一時武装を解除され、盗賊に捕まっていた砂漠の民、故郷への帰る筋もないのでクリスが預かる方向で話を付ける。
    荷物自体は保存食など消費はあったもののほとんどが無事に回収された。
    (保存食については盗賊の人数偽装のため大目に処分した)
    盗賊逃走の報を受けた街道警備隊は一路間道へと探索の足を延ばし検問も解除の運びとなった。

    のちに村でドルベ、少し日を待ってジュン、ハルーオと合流を果たし少し人数の増えた一団はオランへの帰路に就いた。

    ***

    「バルバラ、リゼント、お疲れ様。
     これ、頑張ってくれたあんたたちへの報酬だ。
     なんかあったってのは、あんたらの表情を見ればわかるよ。
     でも、ちゃんと仕事は果たした。思うところはあるかもしれないけど受け取っときな。」

    無事にオランに到着したことで、二人にはジュンから報酬の入った小袋が渡された。
    中身は当初の予定より多めに入っている。

    「ハウリー、あんた英雄を名乗るのもいいけどあんまり周りに迷惑かけんじゃないよ?
     熱くなると、状況見えなくなったりする癖があるからね。」

    どうも前に借り物の馬車で戦場に突っ込めといったのを覚えていたらしい。

    「じゃ、あたしは商談の準備をしなきゃいけないからこれで。ハルーオ行くよ!」

    最後にハルーオが一礼をして、二人はその場を後にした。

    ***

    アルバート商会へと向かったハウリーは番頭に歓迎ムードで迎えられた。
    魔剣の受け渡しはドルベが行い、報酬も規定通り払われるそうだ。

    「さて、私は少しこちらで話そしてくる。気になるところもあるだろうが後々連絡を入れよう。」

    商会へ同行したクリスは一言残して一人奥へと案内されていった。

    ***

    後日

    「おい、ハウリー、バルバラ、リゼントお前ら充てに子爵の使いってやつから封書が来てるぞ!
     送り主にオーディネル・・・って書いてあるがお前ら?なんかやらかしたのか?」

    封を開けると、中身は結婚式への招待状の様だ。

    ***

    式当日、バルバラ、リゼントの二人にはそれなりに仕立ての良いドレスが貸し出された。
    (ハウリーの場合正装が神官衣になるため貸出なし)
    豪勢な宴の席の端で見覚えのある顔が目に付く。
    身なりこそしっかりしているもののクリスによく似ている。
    両脇にはメイド服に身を包んだ首領とローブが控えておりおそらく間違いはないだろう。

    「妹の結婚式へようこそ。突然の呼び出しで驚いたかな?」

    「君たちを呼んだのはほかでもない、ちょっとした労いといったところさ。
     何も知らないままというのは歯切れが悪いだろ?」

    少しいたずらっぽい表情で嘯く。

    「さて、私も主催者の側だ。そろそろ失礼する。
     お二人には、そのドレスをプレゼントしよう。折角の祝いの席だハウリー君も楽しんでいってくれ。」

    そう言い残してその場を去っていった。

    ————————————————————————————————
    GMより
    お疲れ様です~。

    経験点:1250点(各自一ゾロ分)
    報酬:ハウリー:5000ガメル
       バルバラ&リゼント:800ガメル+ドレス(5000ガメル相当)

    とりあえず今回、レベル差ありってことで強い側にデバフを掛けて調整してみる方面で試してみました。
    結局目が振るわず一回行動ペナ入れただけで終わりましたけど、これ固定値(エニーセブン)だったら全滅してたよね・・・

    以下ネタバレ

    クリスの正体については終盤、ところどころで漏らす形にはしましたが魔剣の受け渡し先の貴族の兄上でした。
    次男で家督は継ぎません、騎士ではないものの国には仕えており主に他国へでの諜報(内情調査)を主任務にしています。
    アルバート商会も実は上記の仕事の一部を担っており(冒険者の店との提携で情報を仕入れるなど)、
    裏では盗賊ギルドとの繋がりもあります。
    オランの関所を軽く通った描写してたのはその辺も加味してです。
    (普通商人なら軽く荷物の精査なども入るかもしれないですが会話だけの描写)
    ドルベに名前と覚えているかと言っていたのも、今はこういうカヴァーで動いているから合わせろと言ってたんですね。
    むろん商会への依頼も把握しているため、ハウリーが魔剣の回収を任務にしていたことも依頼主から把握していました。
    (ハウリーが喋ってないのに知っていた理由)

    首領たちの身柄に拘った理由は、わかりやすく戦術的なものです。
    一定以上の相手には効果が望めないものの集団戦において一般兵~騎士クラスを無力化できる能力は利用価値が高く
    (もちろん騎士道精神に反していたり、使い方次第で味方にも被害が出ますが)、
    また、洗脳効果は捕まえた捕虜から情報を聞き出すのにも有用でしょう。
    他にも使いようがあることから首領の確保が途中から優先されていました。
    さらに危険な技術であるため他国に漏れる状況は彼の立場から容認できるものではなく、
    最悪の場合目撃者の皆殺しの可能性もありました。

    盗賊の戦力
    初期状態は首領、ローブ、アリト、ギラグでしたが日数経過で追撃の冒険者が戦力に加わっていく方式でした。
    今回は一晩休んだので一組分追加探索などのミスで時間がかさむとさらに人数が増えている予定だったり。
    (ファイター3&ALL14(+2)相当に-2ペナなので初期の二人でも十分戦えるレベルのつもりでしたが)

    購入
    物にもよりますがとりあえず何を買うか教えて。

    #1974

    そして、話はついた。
    私たちは洞窟を後にした。
    賊を討伐したという単純な結末にはならず、多分に事情を誤魔化し、隠し事を幾つもした、複雑な心地のものとなった。

    近くの村で滞在して、私たちはジュンさんとハルーオの二人を待つことになった。
    怪我こそ、すっかりハウリーの奇跡が功を奏して治っていたが、身心共になんだかすっかり疲れていたのか、体力が戻る兆しが出たのは、その二人が村に到着してからだった。

    私はクリスと共に、ジュンさんの護衛が増えること、これはクリスの厚意によるもので、それらに報酬の用意は要らないことを説明した。
    クリスは、自分が説明しようと言ってくれたが、彼の協力という提案をしたのは私だ。
    そこの筋を通さないのは不自然だと思ったし、なにより、誤魔化しながらの説明だから、せめて、そこだけは誠実でなきゃと思ったのだ。
    そうして、人の増えた道中は、確かに雑音のような話し言葉も人の気配も増えて、賑やかだったけど、私の気分はその前よりもずっと静かだった。

    (これでよかったのかな)

    何が出来たとも、これより善い選択が取れたとも思えないけど……。

    (努力が足りていなかった、そういうことなんだろうな)

    自分の力量以上のことを望んだんだと思う。
    そうする為の努力の積み重ねが、出来てなかったんだと思う。

    旅の道中を、無味乾燥な雑音のやりとりを経て誤魔化しながら歩いて、そうしてようやく、目的地のオランについても、私の中に、本当はあった筈の感慨が、湧いてきてくれない。

    「……到着しちゃったんだな」

    自分に言い聞かせるようにぼそっと、呟いても、まだ、味気が無い。

    そこへ、ジュンさんがやってきた。
    ちかくにリゼもいる。

    >「バルバラ、リゼント、お疲れ様。
    > これ、頑張ってくれたあんたたちへの報酬だ。
    > なんかあったってのは、あんたらの表情を見ればわかるよ。
    > でも、ちゃんと仕事は果たした。思うところはあるかもしれないけど受け取っときな。」

     チャリン。
    硬貨が袋の中でこすれる音。
    それは、そんなに大した重みじゃないけれど報酬の音だ。
    報酬を受け取った、つまり、依頼のおわり。

    「……あ、ありがとう、ございます」

    依頼は、終わった。
    私は顔を袋をのせた自分の手の平から前へと上げた。

    賑やかな街並みが広がっていた。
    生まれた町の喧騒とは、似ていて、でも全くの別物の賑わい。
    遠くの街にやって来た、ふと、そう感じた。

    「あ、あ……、私、オランに着いたんだ」

    オランに、やって来た。
    依頼を請けた時の人は、みんな揃ってる。
    その時よりもさらに人は増えたけど、大きな怪我もない、命の数も減ってない。
    皆無事に、苦難を乗り越えた。

    「依頼、無事に終われてよかったなぁ」

    なんだか無性に言いたくなって、言ってようやく、そんな想いに浸れた。
    こうして私の、初めての依頼は、成功という終わりを迎えたのだった。

    >「お疲れ様。
    > せっかくだから、打ち上げしない? お姉さん奢っちゃうよー。
    > あ、先輩のハウリーくんは自腹ね♪」

    そして、終わったことを実感させる言葉を、リゼからも受け取る。

    「打ち上げ……いいねっ、打ち上げっ。
     たくさん食べて飲んで、それから眠りたいよ」

    明日からも目一杯、生きていけるように、今日の終わりを締めくくれるなら幸いだ。

    後日のこと。
    どんな偶然なんだろうか、私は、リゼと、ハウリーと、たまたまにその場を一緒にしていた。
    冒険者同士が結んだ縁ってやつなのかな。

    リゼとは、折角結んだ同性の縁だから、大事にしたいと思うし、お互い切磋琢磨できればいいなって思う。
    ハウリーは……、会話中に「英雄」って言葉尻につければ、なんでも譲って奢ってくれそうだなーって思ったりする。

    そんな縁を感じていた時だ。

    >「おい、ハウリー、バルバラ、リゼントお前ら充てに子爵の使いってやつから封書が来てるぞ!
    > 送り主にオーディネル・・・って書いてあるがお前ら?なんかやらかしたのか?」

    「……この3人に共通するといえば……」

    封を開けると、中身は結婚式への招待状。

    さらに後日。

    「大丈夫かな、リゼ?
     私の着方ちゃんと合ってる?マナーとか知らないけど追い出されないかな?
     そもそも下町育ちの私が、子爵の家に、ドレスを出されてまでお邪魔することなくない?」

     やっぱり、帰った方がいいんじゃないかな。
    とうじうじとした気分で我慢しつつも宴席の場に向かうこととなる。
    ここまでの化粧は生まれて初めてで、ましてやようやく成人したばかりではこの豪華なドレスも、まるで子供が無理してきたようなものって思われそう。

    そんなことをぐるぐると思考の迷路の中で思っていると、リゼがアドバイスをしてくれた。

    >「女性が結婚式に出席するとき、最優先で守るべきことはひとつだけ。
    > それは……花嫁さんより目立たないってこと♪」

    「……(ごくり)。
     わかった、そうする」

     それはなんだか、女性として生まれたからには守るべき、世界の不文律とでも言うべき助言のようだった。
    間違いなく一つ、賢くなったと思った……知識って、生きるための技術なんだなぁ。

    そして、その首謀者と思しき人物が見えた。
    豪奢な服のクリスに、メイド服の侍従、……ん?ってそのメイド二人はいつぞやの首領とローブ女じゃないか!

    >「妹の結婚式へようこそ。突然の呼び出しで驚いたかな?」

    「あんまり場違いな場所に来させられて、歩きにくいよ……」

     ……ってやばっ、気安く言われたから気安く返してしまった!

    「あ!し、失礼いたしました、子爵様。
     この度は下賤な身の上の私まで、宴の席にお招きいただきまして、恐悦至極にございます……」

    そのあとの、クリス子爵によれば、悪戯心を交えての身分明かしのつもりでの招待だったという。
    ああ、もう、平民の、しかもスラムのような下町育ちの身として、宴席にドレスで参加っていう、
    少女の夢を叶えてくれたのは感謝するけど、心臓に悪いよ本当に……。

    >「さて、私も主催者の側だ。そろそろ失礼する。
    > お二人には、そのドレスをプレゼントしよう。折角の祝いの席だハウリー君も楽しんでいってくれ。」

    ドレスは譲ってもらうことになった。
    私は、まったく着なれない服に沁みを付けないよう、アルコールの入ったグラスを手に、身を縮こまらせるほかない。

    うう、リゼはどうしているのかな……
    いや、多分堂々と着こなして、この席を楽しんでいるんだろうな……。

    ……それにしても、いい仕立てのドレスだなぁ、私の髪の毛以上にサラサラと布地が流れる。
    へへ、私みたいな生まれでも着れちゃうんだな、こういうの。
    ふんふん♪

    Agrumesより

    お疲れさまでしたー。
    報酬と経験点、受領します。

    いやードレスもらっちゃったよ。
    下町育ちの娘っ子が、初回の依頼ではやくも貴族の宴席に参加できるなんて。
    髪の毛の色に合った、明るい黄色と白のドレスかなー。
    15才でめっちゃ貴重な経験できてうれしいぜ。
    でもあれだ、多分マナーとかも詳しくないし、緊張でかっちんこっちんして、周りはお笑いだ。
    いいんだ、たぶん途中から高揚して、無邪気に楽しんでる。

    ともかく初セッションは無事お仕舞い、これからはオランを舞台に活躍できるぞー。
    ありがとうございましたー。

    #1978
    削除
    参加者

    寿@PLより________________________________

    お疲れ様でした。<(_ _)>

    経験点:1270点(一ゾロ二回)
    報酬:5000ガメル

    受領します。

    【お買い物】
    1、ミニフォー×二個 1万ガメル 期待値4の男の必需品だw
    2、木の指輪(発動体)3600ガメル
    3、高品質クラブ(発動体)3600ガメル
    4、ベアウェイト 950ガメル ※パダp34
    5、プロテクの護符 6000ガメル ※カンタマの護符参考同レベル同消費精神力
    6、クイックネスリング 9000ガメル

    合計3万3150ガメル

    #1979
    紅月
    参加者

    ————————————————————————————————
    GMより
    買い物了承です。
    使った分所持金から減らしておいてください

    #1988
    リゼリント
    参加者

    >「もはや問答無用!!さあ抜くがよいクリス!!
    > ラーダとフェネスに認められし勇者ハウリーが、
    > ファリスの正義の鉄槌を貴様に下してやろう!!!!」

    ハウリーくんだけが折れようとしなかった。
    言ってることをやれるだけの実力はあるから、流血沙汰は避けられそうも……

    >「ああ、彼女たちの故郷だが奴隷狩りに襲われたらしい。
    > 彼女たちは仲間を買い直すために盗賊業に手を染めていたそうだ。
    > 魔剣についても彼女たちの家の家宝だったらしい。
    > 自分としては彼女たちの身元保証と、
    > 彼女の仲間は今後可能な限り回収していこうと思っている。」
    >「・・・な、なんと!!その様な事情が!?」

    盗賊たちの身の上が語られると、彼はころりと考えを変える。
    折れては欲しかったんだけど、こうもあっさりと変えられるとねえ……
    なんか流れで魔剣を返しちゃってるし。
    まあ、いっか。

     ――――※――――

    クリスさんの提案通り、盗賊逃亡の報告をすると街道警備隊は探索箇所を変え、
    大勢の商人を足止めしていた検問も解除された。
    とりあえず、これでジュンさんを期日までにオランへ送り届けることができそう。

    >「バルバラ、リゼント、お疲れ様。
    > これ、頑張ってくれたあんたたちへの報酬だ。
    > なんかあったってのは、あんたらの表情を見ればわかるよ。
    > でも、ちゃんと仕事は果たした。思うところはあるかもしれないけど受け取っときな。」

    無事にオランに到着し、ジュンさんから報酬の入った小袋が渡された。
    重さから、契約したときの金額より色が付いているのがわかる。

    「ありがとうございます」

    彼女から受けた依頼は無事完了したこともあり、断る理由はないので礼を述べて受け取る。

    >「……あ、ありがとう、ございます」

    バルバラちゃんはちょっと複雑そうな感じ。
    帰りの道中の様子でもそれが伺える。
    とはいえ、「理不尽なことは冒険者の世界でもある」だの何だのと
    説教じみたことは言いたくないので普通に接してきた。

    「お疲れ様。
     せっかくだから、打ち上げしない? お姉さん奢っちゃうよー。
     あ、先輩のハウリーくんは自腹ね♪」

    バルバラちゃんに声を掛けたところで、クリスさんからコモンルーンを借りていたのを思い出す。
    うっかり借りパクするところだった。

    「助けてくれてありがとねっ♪」

    コモンルーンに口づけしてから外してクリスさんに手渡した。

     ――――※――――

    >「おい、ハウリー、バルバラ、リゼントお前ら充てに子爵の使いってやつから封書が来てるぞ!
    > 送り主にオーディネル・・・って書いてあるがお前ら?なんかやらかしたのか?」

    後日、バルバラちゃんとハウリーくんと揃ったところに、何やら手紙が。

    「えー、貴族からの手紙?
     もしかして、あたしが見初められたとか?」

    冗談など言いつつ、手紙を読むと結婚式の案内状だとわかる。
    花嫁となるのは、あの魔剣を贈られるクリスさんの妹さんだ。
    断ると痛くもない腹を探られそうなので出席することにした。
    まあ、コネの形成もできるし。

    >「大丈夫かな、リゼ?
    > 私の着方ちゃんと合ってる?マナーとか知らないけど追い出されないかな?
    > そもそも下町育ちの私が、子爵の家に、ドレスを出されてまでお邪魔することなくない?」

    会場へと出向けば、あたしやバルバラちゃんのドレスまで用意されており、
    専門の人から着付や化粧までやってもらえた。
    変装して貴人が開催するパーティに潜り込む、という事態も想定して
    一通りのマナーや立ち振る舞いは習得しているのでなんとかなりそう。

    「女性が結婚式に出席するとき、最優先で守るべきことはひとつだけ。
     それは……花嫁さんより目立たないってこと♪」

    即席でマナーを仕込むというのも無理な話なので、バルバラちゃんへは一番大事なことだけを伝える。
    このドレスが露出控えめで地味目(ガルガライス基準)なことも、それで納得してる。

    >「妹の結婚式へようこそ。突然の呼び出しで驚いたかな?」

    見違えるように着飾ったクリスさんの側には、メイド服に身を包んだ首領と魔術師が控えている。
    これって、華麗なる転身というやつ?

    >「あ!し、失礼いたしました、子爵様。
     この度は下賤な身の上の私まで、宴の席にお招きいただきまして、恐悦至極にございます……」

    バルバラちゃんはかなり動揺しているみたい。
    あたしは口上を述べるのはパスして、ボロが出にくいカーテシーを行う。
    右足を斜め後ろの内側に引き、左足を膝から軽く曲げ、さらにスカートの裾をつまんで持ち上げて頭を深々と下げた。

    >「さて、私も主催者の側だ。そろそろ失礼する。
    > お二人には、そのドレスをプレゼントしよう。折角の祝いの席だハウリー君も楽しんでいってくれ。」

    これ、結構高級なドレスだから……装飾品とかも高いものを用意しないと釣り合わないなあ。
    なんだかんだで金食い虫になりそう。

    ———————————————–
    PL

    お疲れ様でした。
    経験点:1250
    報酬:800ガメル+ドレス(5000ガメル相当)
    受領します。

    購入希望は

    最高品質ハードレザー(6/11) 420G
    パリー・パリー 7000G

    となります。

    #1991
    紅月
    参加者

    申請がおおよそ揃ったので全員解放です。

    >リゼント
     買い物了承です。所持金減らしておいてください。

    GM報酬配下を受領します
    経験値:2500点
    5000ガメル
    GMP:2点

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