junjun

[junjun]

ゾイさん、血まみれ……赤いから……？
でも私には、血まみれじゃなくて、力強くて希望を感じる朝焼けの赤に見えるけれど。
「ニーナ。ニーナ・ユティラ、です。
　あの、ありがとうございます、ゾイさん……」
差し出された保存食は、天からの贈り物に見えた。
ありがたく、ありがたーーーーーくおしいただいて、咀嚼する。
数日ぶりの食事は、とんでもなく美味しくて。

とんでもなく乾燥していた。

そりゃあ保存食なんだから乾燥してるよね！
　
　

ゲホゲホゲホゲホッ！！
　
　

口の中に残っていたなけなしの水分をあらかた持っていかれてむせていたら。

横から水袋が差し出された。

お礼を言う間も惜しんで水袋を取り、喉に流し込む！
　
　
ふー…………
　
　
落ち着いたところで改めて、水袋をくれた恩人を見ると。
まさに天使だった。
ファリス神殿の大理石の彫像にも、この人みたいな天使がいたと思う。
「あ、ありがとうございます。おかげで助かりました……」
天使さんにお礼を言って、水袋を返した。

ゾイさんと天使さんは知り合いなのかな？
天使さんはペチカさん、というのかな？
「ええと、ゾイさんと、ペチカさん……？
　私、ニーナといいます。ニーナ・ユティラ。
　オランにはついたばかりで、その、冒険者になろうと思っていて……。
　でもお金がないので、雑用とかの代わりにベッドを貸してくれるところを探していて……」
共通語、ちゃんと話せているかな。
東方語は話せないから、ちょっと緊張してしまう。
「どこか、知らないですか……？」

神様、私はまだ生きていけるみたいです。
胃袋は相変わらず元気だし、優しい人たちに助けてもらえたので……。

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PL：
こきんさん
わー、かっこいいだなんてそんな（＊ノノ
ありがとうございますー！　保存食ありがたくいただきます。
プレイ歴なんて飾りですし、しばらくご無沙汰だったので、最近の傾向についていけるようがんばりますｗ

ツナツナさん
絡んでくださってありがとうございます！
ペチカさんかわいいですね！　これからよろしくお願いしますー

[junjun]

あー……ゆらゆらする……

馬、かな………？　たくましい、頼れる、優しい、ともだち……

ぼんやりと目を開けると……馬じゃない……
人だ、赤い、ひと……
すごい、力強い人だ……

「あのう……」
あー、力が入らない。
おなか、すいた。

でも、お金、ない…………
ちょっと前に使い果たして、それっきりだ……

「おなか、すいてて……でも、お金ないんで…………
　用心棒とか、皿洗いとか、するので…………」

食べさせてくれるところ、知りませんか？
って聞こうとしたら、声よりも大きい音がお腹で鳴った。

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PL：
こきんさん、絡んでくださってありがとうございます！
パワフルな先輩にドキドキしちゃいます（＊ノノ

ニーナが美人かどうかはちょっと……ですが（笑）、どうぞよしなにお願いしますー

[投稿者]

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