おなかがすいたよう。
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母親
とがはぐれてから丸一日。
夜通し歩いて、なんとか森から抜け出すことに成功する。「勝手にどっか行くんじゃないわよ! バカぁ!」
とりあえず、森に向かって大声で文句を言っておく。
森の中でもさんざん愚痴った気はするけれど、叫ばないと不安が体から出ていきそうになかった。
夜通し歩いたので、さすがにクタクタだけど、こんなところでへたりこむ訳にはいかない。
とにかく、人里にでないと・・・。(確か東、太陽のほうにある町に行くって言ってから・・・。)
すっかり高く上った太陽の方向に向かって歩き始める。そのうち町か道に出るわよね。
小一時間もあるいていると複数の人影が見えてきた。多分あれは街道ね。
方向はあっているんだから、後は道なりに歩けば、そのうち町につくハズ。
なかなか着かないけど、たぶん、そのうち、きっと・・・。「あ、れ? 町ってこんなに大きかったっけ・・・?」
だんだんと大きくなる街影に不安が膨らむ。あれは間違いなく目指していた町ではない。
人の背丈の何倍もある城壁、そのさらに数倍高い塔・・・。(もう、どうにでもなれっていうのよ!)
もはや足は棒のようになっている。日も傾いているし、引き返すことはもはやできない。
なにより今日はベッドで寝たかった。==========================================
見知らぬ品々。聞きなれぬ音楽。そして人、人、人・・・。
聞きなれぬ言語も飛び交う街中に、どこからともなく流れてくる美味しそうなにおい・・・。(う、う、う・・。がまん、がまん・・・。)
屋台に並ぶの食べ物の大都市価格にびっくりする。都会って本当にオソロシイ。
なにせ、遠出をするつもりじゃなかったから、手持ちのお金は少ししかない。(それにしても、ここは魔法都市なの? さっき来たはずの道がなくなっているわ!)
”迷いの森”というものがあるというのはおとぎ話で聞いていたケド、
まさかこんな都市にまで同じような仕掛けがあるなんて!(きっとあの城門が罠だったのよ!)
あんなに大きな城壁が、完全に見えないんだもの。
それにしても・・・。「お、おなかがすいたよう・・・。」
思わず口からこぼれ落ちた本音を、あわてて飲み込む。
おなかがすいて、考えがまとまらない。何はともあれ、まずは腹ごしらえよ。(と、とにかく、安くておなかいっぱい食べられる食堂と宿を探さなきゃ・・・。)
それに、とりあえずの生活費も稼がないといけない。何かいい方法はないものか。
(確か、都会には『冒険者の宿』というのがあって・・・。)
両親は共に冒険者で、名前は忘れたけれど『冒険者の宿』で出会ったと言っていたのを思い出す。
そこに行けば、きっと何とかなるハズ。私ってあたまイイ!「あ、あの、すいません。このあたりに『冒険者の宿』はありませんか?」
人の好さそうな冒険者風の人に声をかける。
「わたし、こう見えても立派な冒険者なんです!」
そう見えないことは、わたし自身がよく知っている。
(でも、それって仕方がないじゃない!)
種族的なトコロもあるし、そもそも今は気にしてもどうにもならないんだから。
わたしは小柄な体を大きく見せる為、めいっぱいの背伸びをして胸を張る。
その瞬間・・・。「ぐうぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ。」
盛大にお腹の虫がうなり声をあげた。
「はあぁぁうぅぅぅぅ・・・。」
あうぅぅ。周りの視線がイタイ・・・。
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初めての人は、初めまして。そうでない方は、お久し振りです。
久々に(ホント何年ぶりだろう?)TRPGがしたくなったので、古巣を覗きに来た次第です。
どのくらい続けられるか分かりませんが、また、よろしくお願いいたします。追記:PCじゃなくてPLが書いたような感じになってしまいました。
修正したいけれど、やり方がよくわかりません。削除もできない?
スレッド作成者はPLになるのはデフォなのでしょうかね?
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