定俊

  • 定俊がフォーラム「【終了】「信用のハープと裏切りの刃」」の「BBSセッション」というトピックに返信しました。 5年, 1か月前

    >「旅程は脇道をそれない自由人の街道を通ってエレミアだ。
    > 担当の場所は、最後尾のエール、保存食を積んだ荷馬車の護衛を君達に任せる。
    > あとの面子は、前5台分、それぞれ4人づつ護衛に就くよう、もう決めている。」

    わしらが受け持つ荷馬車は決まっておるようで、
    道中の糧食を運ぶものを護衛することになった。

    >「私は、2等級の古代語魔法を扱える。
    > 戦士たちは、最高の腕前が3等級が1人、あとは1~2等級だな。
    > 野伏は、2等級が1人、他は1等級だ。
    > 精霊使いは2等級だ。それと、性別は男だ。」

    各々の力量はまちまちじゃが、飛び抜けて優れておるものはおらんか。
    まあ、隊商の護衛は拘束時間が長いこともあり、受け手が限られるところもあるからの。

    >「私はサ…[ 続きを読む ]

  • 定俊がフォーラム「【終了】魅惑の盗賊団」の「BBSセッション」というトピックに返信しました。 5年, 1か月前

    「……あちゃー」

    物陰に身を潜めようとするハウリーくんの動きが、思いっきり目立ってた。
    絶対見つかったと思ったものの、見張りのふたりは微動だにしない。
    動きを見せたのは、バルバラちゃんが20メートルくらいまで近付いたところだった。
    金属鎧のほうは祠の入り口を塞ぐように立ち、皮鎧のほうは槍を構えて迎え撃つ様子だ。
    それでもどちらとも声を上げなかった。

    >「作戦変更!特攻するぞ!」

    長槍を構えてハウリーくんが突撃する。
    さすがにここまで来れば、見張りの異常さに気がついた。
    あのふたりはしゃべらないのではなく、しゃべれないのだと。
    身のこなしがぎくしゃくしているのは、操られているのか意識がないのか。

    「ええいっ!」

    彼に続いて見張りへ接近し、ウィップを振るう。
    これで動きを封じるこ…[ 続きを読む ]

  • 定俊がフォーラム「【終了】ロマール貴族の嗜み」の「BBSセッション」というトピックに返信しました。 5年, 1か月前

    >「みんな聞いて! ブラウニーから教えてもらったの
    > ここの罠の手入れは、ブラウニーがしてるんだって」

    レイチェルさんとだけ意思疎通ができることから、やはり精霊のようだ。
    罠の近くに足跡がなかったことも、手入れをしているのがそのブラウニーなら説明できた。

    >「ついさっき会ったばっかりだよ。お前たちが入ってきたのを教えに行った。
    > ハチェットは、お前たちが来るのを楽しみに待っているぞ。」

    こちらの動きは知られているようだ。
    ブラウニーの態度から諸手を挙げて歓迎とはいかなくとも、
    交渉の余地くらいはあるかな。

    「屋敷や庭にある数々の罠を設置したのはハチェットさんですか?」

    ———————————————–
    P…[ 続きを読む ]

  • 定俊がフォーラム「【終了】魅惑の盗賊団」の「BBSセッション」というトピックに返信しました。 5年, 1か月前

    >「なぁ、私が囮になるのはどうだ?」
    >「あれ、あの建物って祠だろ?
    > 適当に理由をつけて近づくくらいなら私に考えがある」

    どうしたものかと思案していると、バルバラちゃんから囮の提案があった。
    相手が行動を起こさないのなら、こちらから起こさせるというわけだ。
    屯しているのが祠であることを利用し、
    彼女が巡礼中の神官として近付くという計画に異論の挟みようがなかった。
    ……格好が格好だけに、あたしが神官だと主張しても信頼されそうもないし。

    >「ではお任せします。くれぐれも無理しないでくださいね。
    > 危ないと思ったら無理せずにすぐ引き上げて下さいね。
    > 何かあったらすぐに私を呼んでください。すぐに駆け付けますので。」

    「気を付けて」

    細々とした注意はハウリーくんが…[ 続きを読む ]

  • 定俊がフォーラム「【終了】「信用のハープと裏切りの刃」」の「BBSセッション」というトピックに返信しました。 5年, 1か月前

    翌朝、まだ日が昇りきらぬうちにオラン郊外の西門へ赴くと、
    トンプルどのと細身の男子が迎えてくれた。
    どうやら彼がトンプルどのの補佐役らしい。

    >「君達の話は、旦那様からよく聞いている。
    > 君達は私の指示通り、動いてくれればいい。 
    > 我々はこれからオランを出発してエレミアまで、自由人の街道を使っていく。
    > 護衛してもらう荷馬車は6台。
    > 1~5台は、絹の反物、未加工の宝石の原石、羊皮紙の原料、衣服、良質な木材等、エレミアでは手に入れにくい資材などを運ぶ。
    > 残り、6台目はエール、保存食を積んでいる、ほら。」

    示された先には六台の荷馬車と、そこに積み込み作業をしている多くの人夫達の姿があった。
    予想しておったより規模が大きいのう。
    護衛として二十人ほど雇われてお…[ 続きを読む ]

  • 定俊がフォーラム「【終了】魅惑の盗賊団」の「BBSセッション」というトピックに返信しました。 5年, 1か月前

    >「私がウィンドボイスを使います。皆さん少し下がってください。
    > 物音を立てないように気を付けて下さい。この魔法は双方向で音を伝えますから。
    > 私も念のためにカムフラージュをしておきます。」

    ハウリーくんが岩陰に潜みながら風の精霊の力を使う。
    無言で見守ること小一時間……

    >「はっはっは、敵もなかなかやりますな。次はどうしましょう?」

    見張りのふたりは一言も発しなかったみたい。

    「見張りの重要性を承知してる、ってことね。
     それにしても、無言を貫くとは予想してなかったわ」

    盗賊なら見張りをしつつ雑談くらいするかと思ったのに……
    よほど統率が取れているのかもしれない。

    ———————————————–
    PL…[ 続きを読む ]

  • 定俊がフォーラム「【終了】魅惑の盗賊団」の「BBSセッション」というトピックに返信しました。 5年, 1か月前

    足跡を追跡していくと、祠のようなものが見えてきた。
    その入り口には見張りと思しき人影がふたつ。
    どちらも男性で、ひとりは剣と金属鎧、もうひとりは槍と皮鎧といった武装を身につけている。
    力量はあたしやバルバラちゃんより上みたい。

    >「どちらもそれなりの実力の戦士といったところだな・・・あれは盗賊なのか?」
    >「いかん、よく考えたら奴らが件の盗賊団だという確証は何もなかったな。
    > 疑わしいのは確かだが、それだけでいきなり攻撃するわけにも行かん。
    > となると・・・」

    「あたしたち以外にも結構な数の冒険者が動いてるから、
     そのなかの誰かかも。
     そうそう、エレミアの街道警備隊がめぼしいところを山狩りしてるようだし、
     そこに所属する兵士ってこともあるわね……」

    問答無用…[ 続きを読む ]

  • 定俊がフォーラム「【終了】ロマール貴族の嗜み」の「BBSセッション」というトピックに返信しました。 5年, 1か月前

    「毒針にガス噴霧、振り子の斧……
     自分の屋敷にここまで罠を仕掛けるとは」

    屋敷のなかにも死人が出てもおかしくない罠がいくつも見つかった。
    とてもじゃないが、住んでいて心身が落ち着くとは思えない。

    >「ブラウニー、ブラウニー、聞こえる?  聞こえてたら返事して」
    >「何か用かな?ランタンを持ったお嬢さん。」

    レイチェルさんが何事か呼び掛けると、髭を蓄えた小さなご老体が現れる。
    ……精霊かな?

    ———————————————–
    PL

    02:39:09 定俊@ジュノー 怪物判定 対象:ブラウニー 2d6+6 Dice:2D6[3,2]+6=11

    そういえば、ハチェットは元冒険者とは聞き出していますが、技能に関してはわ…[ 続きを読む ]

  • 定俊がフォーラム「【終了】「信用のハープと裏切りの刃」」の「BBSセッション」というトピックに返信しました。 5年, 1か月前

    >「おお、芸術家の方ですかな。
    > まだ、製作中の物ですな。
    > さすがですな。
    > 冒険者としてやっていくには、これまた勿体ない!
    > 今回はユニークな方で嬉しいですな!

    > さあ、ビジネスの話に戻しましょうか。」

    野暮ったい見かけにそぐわず、トンプルどのはなかなか如才のないようじゃ。
    賞賛というものは香りのようなもので、それを楽しんでいるだけならいいものの
    真に受けると碌なことにならんという。

    「ほっほっほ、そのように理解してくれる方がもっとおれば
     創作三昧なんじゃがのう」

    とりあえず無難な返しをしておくとする。

    >「そうですな。おおよそ、ひと月か、ひと月半とみていいですね。
    > 旅費は、こちらで負担させていただきます。
    > 出発は、明後日の朝です。
    &gt…[ 続きを読む ]

  • 定俊がフォーラム「【終了】魅惑の盗賊団」の「BBSセッション」というトピックに返信しました。 5年, 1か月前

    >「そうでしょうな。正確には私だけではないですし。
    > 馬で最も早く先行してきたのが私というだけで、後続隊もこっちに向かっています。
    > 少なくともそれだけの冒険者を雇う価値があるのでしょう。」

    人件費だけで結構かかってそうだけど、そうするだけの価値はあるってことね。

    >「どちらにしても、足跡から人数は四人。アジトに+αがいるかもしれませんが、
    > この足跡を追跡して奥に進みましょうか。」
    >「了解した。
    > 慎重に進むとしよう」

    足跡は四人組、大きさから男性と推測できた。
    向かった先には砂防林らしく木々が生い茂っていて、馬車で進むのはちょっと無理そう。
    乗り捨てていった理由はこれかな。
    気を引き締めて、足跡を辿っていく。

    ——————…[ 続きを読む ]

  • 定俊がフォーラム「【終了】ロマール貴族の嗜み」の「BBSセッション」というトピックに返信しました。 5年, 1か月前

    「矢の発射装置に毒の塗られたトラバサミ、深く掘られた落とし穴、毒矢……
     脅して追っ払うというレベルを超えてますね」

    玄関扉の前にたどり着くまでに罠が三つ、扉にもひとつ見つかった。
    どれもこれも下手したら死人が出てもおかしくない罠ばかりだ。

    「毒の乾き具合から、何か分ればいいのですが」

    毒の塗られたトラバサミと周辺を調べてみる。
    毒を定期的に塗布されているのなら、誰かがいる証拠になるはず。

    ———————————————–
    PL

    03:31:48 定俊@ジュノー 見識 対象:トラバサミの毒 2d6+6 Dice:2D6[6,2]+6=14
    03:35:10 定俊@ジュノー 足跡追跡 対象:トラバサミ周辺 2d6+6 Di…[ 続きを読む ]

  • 定俊がフォーラム「【終了】「信用のハープと裏切りの刃」」の「BBSセッション」というトピックに返信しました。 5年, 1か月前

    芸術家として名を上げるべく、はるばるオランへとやってきたわけじゃが、
    太い金主が見つからぬ以上は自分で稼がねばならん。
    芸術神の神官でもあることだし、冒険者とやらでなんとかしてみるかの。
    幸い懐具合には余裕もあるし、まずは一杯。

    >「あなたは忘れてしまったのかしら
    > それともあれは夢なのかしら
    > あの夜 月の下 私を抱いて 放しはしないと 誓った言葉」

    気分がようなってきたわい。
    いささか喝采を浴びたこともある詩歌を披露……と思ったところで、ちっこいおなごの歌声が聞こえたきた。
    うーむ、あれの後に歌うのは二の足を踏むのう。
    考えを切り替え、取りかかっている可動する彫像の加工に取りかかることにした。
    いまは右手の指をなめらかに動くよう、あれこれ手を加えておるところじゃ。
    そ…[ 続きを読む ]

  • 定俊がフォーラム「【終了】信用のハープと裏切りの刃【BBS】」の「冒険の募集と応募」というトピックに返信しました。 5年, 1か月前

    PL名&PC名
     定俊@ルブルム
    ・所持技能
     プリースト(ヴェーナー)2、セージ1
    ・PC登録ページのURL <a

    href=”http://swww.coresv.net/swww10/forums/topic/%e3%83%ab%e3%83%96%e3%83%ab%e3%83%a0/”>ルブルム

    ・マジックアイテム・高品質武具・その他特殊な品・オプションなど
     シタール(楽器)
    ・何かご意見・ご質問・自己PR・ご希望などなど
     一応壁になれる神官で参加希望いたします。

  • 定俊がフォーラム「【終了】ロマール貴族の嗜み」の「BBSセッション」というトピックに返信しました。 5年, 1か月前

    野次馬騒動は何事もなく終わった。

    >「うそでしょ……ハチェットさんってもしかして、すっごいお金持ち!?
    > みんなあ! ここだよここっ!!」

    闇市から高級住宅街へ場所を移し、ハチェットなる引退した元冒険者の邸宅前までやってきた。
    邸宅が建てられてそれほど年数は経過していないはずだけど、
    庭は手入れされておらず草木が生い茂っていた。
    何より気になるのは閉ざされた正門に掲げられた看板の文言だった。

    >「わたし、1人で先に行って呼んできちゃおっか?
    > こんな門なんか、ひょいって登ってこえちゃうよ♪」

    レイチェルさんが大声で挨拶しても、邸宅から誰かが出てくる様子はない。
    彼女が侵入しようとするので慌てて止めた。

    「看板には『我が屋敷に入りたる者、何人たりとも生きて帰る事能わず…[ 続きを読む ]

  • 定俊がフォーラム「【終了】魅惑の盗賊団」の「BBSセッション」というトピックに返信しました。 5年, 1か月前

    >「はーーーはっはっはっは。いや参りましたな。おっしゃる通り!
    > 国士無双、万夫不当の未来の超英雄たる、このハウリー!
    > レディお二人の願いを断るわけには行きませんな!では一緒に参りましょう!」

    何やらためらいを見せていたハウリーくんに同行を認めさせたのは、
    バルバラちゃんの言葉だった。
    彼は色仕掛けが通用しないタイプみたい……まあ、誰にでも通用するわけないか。

    「それじゃ、改めてよろしくね♪」

    今日はこの村で休み、明日の朝にドルベさんが襲われた場所へ向かうことになった。

    「色々驚いたでしょ?
     あたしもハウリーくんとは知り合ってからそれほど経ってないけれど、
     規格外なのは初めて依頼を一緒にこなしたときにすぐわかったわ」

    バルバラちゃんとふたりっきりになったとき、彼について…[ 続きを読む ]

  • 定俊がフォーラム「【終了】魅惑の盗賊団」の「BBSセッション」というトピックに返信しました。 5年, 1か月前

    >「クリスさん、でしたね?
    > 私たちはエレミア方面から来たのですが、街道には盗賊が出るという話でした。
    > あなた方はオラン方面からやって来たみたいですが、道中は無事だったのですか?」
    >「幸い途中で彼が同行してくれたからね、何とか無事にといったところだよ。」

    オラン方面でも盗賊が現れたものの、ハウリーくんに一網打尽されたみたい。
    彼の強さを差し引いても、そっちの盗賊はドルベさんを襲ったものとは違うと判断できた。

    >「はい、少しも記憶が不確かですが・・・
    > その夜、護衛二人と野営の準備を済ませ夕食を取っていた時だと思います。
    > 砂漠方面の間道の方に白い光が現れました。
    > 確か人がいた気がするのですが目視した瞬間、意識がもうろうとし初めまして・・・」

    ドル…[ 続きを読む ]

  • 定俊がフォーラム「【終了】ロマール貴族の嗜み」の「BBSセッション」というトピックに返信しました。 5年, 2か月前

    >「どうしました?随分と長かったですねえ?大丈夫ですか?
    > このハーブティーは胃腸に良いらしいですよ。」

    ルーリエさんとレイチェルさんが盗賊ギルドに出向いているとき、
    こちらはお茶とお菓子を頂いていた。
    ……ロバーツさんがそう希望したのだから仕方がない、と思ってみるものの
    若干後ろめたい気持ちがある。

    「お疲れ様です」

    とりあえず立ち上がって出迎えて、ふたりの座る椅子を引いたりしてみる。

    「そ、そんなに……?」

    話を聞けばかなりの情報が得られたのと引き替えに、出費も膨らんでいた。

    「いくらか前に引退した冒険者が発見している、と……
     ものがものだけに、売り払わず持っている可能性はありますね」

    自分へ必要となったときに備えて、大事に保管していてもおかしくない。
    そうなると、売っ…[ 続きを読む ]

  • 定俊がフォーラム「【終了】魅惑の盗賊団」の「BBSセッション」というトピックに返信しました。 5年, 2か月前

    >「これは・・・サキュバスの精霊力を感じる。強い影響を受けたか憑かれているか・・・
    > 賢者にして精霊使いのこのハウリー様の目は誤魔化せん。」
    >「賊は精霊魔法の使い手・・・か?
    > しかし、夢の精霊を使う術など聞いたことはないが・・・」

    ハウリーくんとクリスさんが、ドルベさんに異常をもたらしたものの正体を突き止めた。

    「人ならざるものが盗賊になってる、とはちょっと考えにくいし、
     知られてない精霊使いの術があるのかも」

    どうやら精神に影響を及ぼすものらしく、心を平穏に戻す癒やしで対処できるみたい。

    >「では御一同、ご覧に入れよう。オランのラーダ大神殿が誇る高位司祭である
    > このハウリー様の手にかかれば、サキュバスなど追い払って見せよう!!」

    気合いを入れたハウリーく…[ 続きを読む ]

  • 定俊がフォーラム「【終了】ロマール貴族の嗜み」の「BBSセッション」というトピックに返信しました。 5年, 2か月前

    ———————————————–
    PL

    知りたいことですか……うーん。

    ・タイ子爵の人となり。
     贈り物をもらって後任の内定を変えたというけど、同じように贈り物次第で決定や態度を変えたことがあるのか。

    ・男爵ふたり以外に徴税官の後釜を狙っている貴族はいるのか。

    さしあたってはこれくらい。

  • 定俊がフォーラム「【終了】魅惑の盗賊団」の「BBSセッション」というトピックに返信しました。 5年, 2か月前

    半日ほど歩いて、目的の村へと到着した。
    ここを訪れた冒険者のパーティの多くは村を離れているみたい。
    何はともあれ、虚脱状態になっている人に会ってみることに。

    「お邪魔します」

    村長さんの家で保護されていると聞き、さっそく訪れると
    すんなりと対面することができた。

    「う~ん……」

    しゃきっとしてればやり手の商人と思わせる銀髪の男性が
    惚けたような表情で椅子に腰掛けて佇んでいる。
    顔の前で手を振ってみても何の反応もない。

    「ごめんなさい、あたしじゃ原因は特定できないみたい。
     こんな耳になってるんだし、精霊力の乱れとかわかればいいのに……」

    ぼやきつつ尖った耳に触れる。
    エルフが備え持つ精霊使いの力は、生物の身体に宿る精霊力を見ることができるという。
    あたしは半分だけエルフの血が発現…[ 続きを読む ]

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