【終了】白夜【3/1~5/28】

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    トピック
  • #2866
    ロビン
    参加者

    参加PC──────

    “英雄の足跡” ハウリー・マード 寿さん
    ファイター6/プリースト(ラーダ)5/シャーマン5/レンジャー3/ソーサラー1/セージ1
    能力値も技能も、もはや名実ともに超英雄。びっくりした。

    “英雄の足跡” ジョシュア ツナツナさん
    シーフ2/シャーマン3/セージ2
    性格悪い悪党さんなのだそうですよ。GM興味津々。

    メルフィー 定俊さん
    レンジャー4/セージ4/ソーサラー4
    物理遠距離攻撃が得意な魔術師おねえさん。癒されたい。

     
    NPC──────

    依頼人 フロル・マイヤ
    ハーフエルフ 女性 25歳
    セージ2/シャーマン1/事務(一般技能)3
    学者の卵 おっとりしているが、丈夫で健康そう
     

    「白夜」会議室

15件の返信を表示中 - 121 - 135件目 (全146件中)
  • 投稿者
    返信
  • #3288
    ロビン
    参加者

       
    いやもう5/10になっちゃったし、とも思いつつ、
    いくつかさらに補足をいたしますm(_ _)m
     

    1.「ビル・ルート」の見通し
    ハウリー&メルフィー+フロル&ライアン組は、
    この「出発時間」によって最後のシチュエーションが決定し、
    そのまま最終シーンに突入することになります。
    選択肢が狭まったのでもはや選択もなにもなくなってしまいましたが(苦笑)、
    ここまで出ている情報内で、好きに決めてみてください。
    こちらを「ビル・ルート」とします。
     

    2.「ルビン・ルート」シーン分割について
    ジョシュア+ルビン組は、「ルビン・ルート」とし、
    なるはやでシーンを分けたいと思っています。
    それで、お互いに向こうへの干渉ができなくなるわけです。
    そのシーン分岐までは、ツナさんはルビン(寝ている!)に対してしか
    やれることがない状況になり、たいへん申し訳ないですm(_ _)m
     

    3.もう、終わります
    ここまでのシーンで、みなさんの細かい「情報収集」フェーズは、もう終わっています。
    そもそもこのシナリオには、「持っていないと詰む情報」等は、特に想定していません……
    GMは、これ、シティ・アドベンチャーのつもりじゃ、ないので……(*ノノ

    でも、それぞれのNPCがそれぞれなりに「なにを考えているのか」とかは、
    PCたちが関われば関わるほど、答えが来たり、謎が深まったり、したと思います。
    もしかしたらこっからさらに「答えが来たり、謎が深まったり」するかもしれませんが(笑)、
    彼らとPCたちの関係がどう収束するのか、もう少しお付き合いくださいませ。
     

    4.再延長のお願い……!!!
    とは言っても、もう10日なんですよ……orz
    (そしてわたしは例によって12−14日前後は書き込みが困難でありまして……)

    再延長に関するルールを教えていただきました。(ありがとうございます!!)
    よかった、可能なのですね。

    よって、14−28日までの再延長の期間をいただいた上で、
    エンディングに続く最終シーンを、GMがじわじわと書くことになるでしょう。
    参加者のみなさんに、そのお許しをいただきたく。m(_ _)m

    書くだけ書いたら、シナリオは終了とし、PCは順次解放されるようにします。
    長きにわたる拘束とアクセスの要求、ほんとうにすいませんが、
    なにとぞよろしくお願いします!

    #3289

    PLより

    お疲れさまです。
    再延長に関してはこちら全く構いません。
    むしろ書き込み滞ったりしておりましてご迷惑おかけしておりました。

    質問へのお答えもありがとうございました。
    >「なにかしらの結果が出た時点で」、
    >「ツナさんがどういう介入を希望するか」、によって判断します。
    わかりました。それで大丈夫です。

    そして。
    もう少し行動を考えようと思いましたが、今日午前中は時間取れなさそうなのでえーい決めちゃお!

    ジョシュアは今、白い服を着ているのですよね?
    それを利用してひと芝居打ちます。
    「まるで祝祭を待つ村人たちのように、ルビンを祝福するような態度で手を繋いでいる」とします。
    →目的は、違和感なくルビンの近くにいるためです。
     →儀式が始まったらルビンをブラックジャックで昏倒させたいのです。
      →そのときビルはどうしているのかわかりませんが、ルビンの意識を奪えば少なくとも儀式の進行を遅らせることはできるかなと…。

    祝祭が始まるまでの目的は、第一に、違和感なくルビンの隣に立つこと。
    寝ているルビンを起こしもせず、失神もさせません。
    目が覚めたら穏やかに手を繋いで村へ戻ります。というよりルビンが戻りたいところへ戻ります。

    で、行こうと思います。
    祝祭が開始した時点であっさり精神支配されたらどうしよう笑。
    その時は交わろうか…。

    という感じで!

    (以下はボツ案)↓
    ジョシュアは、とりあえず水飲んだりして過ごした後、ビルルート組と別れたら、ルビン(寝ている!)の口に猿轡をさせ(ごめんね…)手足をロープで縛ります。
    そしてそして、ルビンの目が覚めたら、ブラックジャックで昏倒させます。起こしても起こさないでも嫌な予感がするので、起こさず…。
    絵面的にかなり閲覧注意になりますから…村に戻ってもあまり人目につかないようにしたいなあ。

    昏倒させても起きそうな気はします!
    ルビンの口と手を封じて、精霊魔法の行使は少しでも阻みたい。

    ↑(とかも考えていました。でもこれ真っ先にジョシュア蜂の巣にされるやつだなと。)

    #3290
    削除
    参加者

    定俊さんと連絡取れました。分岐を受け入れます。

    延長についてはやむを得ないと思うので了承しますが、
    フルに二週間ではなく、こぼれた分だけ延長してなるべく速やかに終わらせるようにお願いします。

    出発時間は24時で、
    何も起こらなければ何もしません。村に着いたら部屋で休憩してます。
    特に何もないなら朝食まで飛ばしていただいて結構です。

    #3292
    メルフィー
    参加者

    ———————————————–
    PL

    お疲れ様です。
    分岐了承いたします。
    出発時間は合わせていき、移動中は念のため警戒していきます。

    #3293
    ロビン
    参加者

     
     
     
     
      ────水曜日 [2] 
     
     
     
     

    「おかえりなさい」

     

     森の中を1時間歩き、村に戻ってきた。
     フロル、メルフィー、ハウリー、そして、ルビンを運ぶジョシュア。
     ──森に入ったのは昨日の夜明け直後、フロルと冒険者たちがなんの断りもなく姿を消していた時間は、ほとんど丸一日近くにもなる。
     だが、ドミは、なにかをいぶかしむ様子はみじんもなく、ただ微笑んで5人を出迎えた。
     

     いまは水曜日の午前01:00。
     だがこの村は、白昼夢のような陽光に満ちている。
     ──聞いた話では、この少しあとに「短い夜」が来るらしいが。

     
     そこに、ドミが、たったひとりで立っている。
     村はしんと静まり返り、……ほかにはだれも、いない。
     
     
      *  *  *
     
     
     あの泉を出てから村に向かう一歩一歩が、シャーマンにとっては、ひどく重々しく感じられた。
     その一歩ごとに、ドライアードが濃密になってゆく。
     そして──光の精霊ウィスプが、闇の精霊シェイドを、どんどん押しやっていく。どんどん、どんどん。

     さらに、ルビンを運ぶジョシュアは、気がついた。
     一歩一歩、からみつくようなドライアードの気配の中を歩いているうちに、深い眠りから一向に目覚めようとしなかったルビンが、みるみると覚醒に近づいてゆくのだ。(それでもまだ少女は、サンドマンのまどろみから完全に目覚めきってはいない様子で、すやすやと穏やかな寝息をたててはいるが。)
     逆に考えるならば──濃密なドライアードなど存在しない、この閉ざされた小さな村以外の全世界、「ごく普通の」場所では、この子はいったいどうなってしまうのだろうか──そんな疑問が頭をよぎった。

     
      *  *  *
     

    「あなたもみなさんと一緒だったのね、ルビン。
     また森で眠っていたの……でも、もう、目はさめてるのでしょう?」
     
     
     ドミが笑ってそう言うと、そのとたん、ルビンはジョシュアに抱えられながらもぞもぞと身じろいだ。
     ほんとうに、もう起きている。狸寝入りというやつか。サンドマンまで上手にふんわりと操って。つまり、ジョシュアに運ばれるままでいたかった、というわけか。
     

    「この子はときどき、ひとりで森に入ってなかなか帰ってこないことがあるんです。
     わたしなどは、心配に思うこともありますけれど……でも、この森はルビンには、故郷の一部ですから。
     わたしたちはできるだけ、ルビンがしたいように、本人の気持ちを尊重しているんです。
     
     それでも、あんまり長く帰ってこないときは、ビルが森に探しに行くんですよ。
     そして、ジョシュアさんとおんなじように、眠っているあの子を運んで帰ってくる。
     ビルは、森でこの子を見つけるのがとても上手なんです──まるで、魔法みたいに」
     

    「さあ、ルビン。みんな、あなたの帰りを待っていますよ」

     
     ドミにうながされ、ルビンはするりと自分の足で降り立ち、いままでのようにぷいと歩き去る──

     ──が、ジョシュアの手を、しっかりと、にぎったままだ。

     

    『 ……………… 』

     
     ルビンはそうして、なにも言わずに、なにか言いたげに、白い目でジョシュアを見上げた。

     
     

    ────────
    ロビン@GM

    みなさま、ありがとうございますm(_ _)m
    では、進行していきます。

    00:00に泉を出発し、途中警戒しながら進み、
    なにごともなく、01:00に村に戻りました。
    道中と、村の様子です。
    村につくと、ドミがひとりで出迎えます。

    現在、ファントムのライアン・ブレンが、フロルに憑依しています。

     
    ルビンは、村についた時はもう起きていたようです。
    そして、戻るようにドミにうながされますが、
    ジョシュアの手をぎゅっとにぎって、ジョシュアを一緒に連れて行こうとします。
    ので、ジョシュアだけ、ルビンと同行をお願いします。強制です。

    これ以降、ルートが2分割します。つづきます。

    #3294
    ロビン
    参加者

     
     
      
     
      
      ────ルビン [1] 

      

      

     ルビンと手をつないで、ふたりきりで、村の中を歩いている。
     はじめて出会った時以来だ。あれは月曜日、一昨日のことだ。
     
     あのときルビンはとてもはしゃいでいて、踊るような足取りで、精霊語のつぶやきをくりかえしていた。
     だが、いまは違う。

     少女は穏やかだ。──どこまでも、穏やかだ。
     彼女の内ではいま、シェイドも、レプラコーンも、バンシーも、フューリーも、その息をひそめている。
     ジョシュアのすぐ隣り、にぎりしめた手でつながった先にいるのは、ただ彼女自身だけだ。

     ルビンはどこに向かっているのだろう。
     ジョシュアはそれを知らなかったが、ただ導かれるままに歩く。

      
     
    『 …………ルビンは、ゆめを、みてた………… 』

     
     
     歩きながら、ぽつりと、ルビンは言った。
     手をつないで並んで歩いていると、自分よりずうっと低い場所にある小さな少女の顔は、白い髪に隠れてしまってよく見えない。

     

    『 だれかが、とてもいっしょうけんめい、はなしてた…… 』

     
     
     明るい道。周囲にひとの気配はない。
     ただジョシュアが気配を感じるのは、この道の先に立つ、あの柱。
     ルビンはまた、あの広場の柱に向かっている。

     

    『 ルビンを、どうすればいいのか、ってことを…… 』

     

     ドミに迎えられた場所から、あの広場の柱まで、こんなに長い道をあるかなければならないのか。
     日の光が眩しすぎて、ルビンの全部の白が眩しすぎて、自分の周りの風景が、なんだかよく見えない。

     

    『  …………あれは、おまえ…………?  』

     

     はっと気がついたら、自分の額のすぐ前に、草花で飾られた柱があった。
     間近で見る、柱を飾る草花は、生きていて、自ら揺れている──まるで小さく蠢くように。

     

       いや違う、そんなことよりも────

               ──────ルビンは、いま、なんと言った?

     
     
     
     

    『  おまえは、ルビンを、ころしたい……?  』

     
     
     
     広場の柱のもとにたどりついて、

     ルビンは穏やかに、ジョシュアにただそう尋ねたのだ。

     
     
     
    『  それが、おまえの、ねがい……?  』

     
     
     

    ────────
    ロビン@GM

    お待たせしました、
    こちらはジョシュア専用の「ルビン・ルート」になります。

    > 寝ているルビンを起こしもせず、失神もさせません。
    > 目が覚めたら穏やかに手を繋いで村へ戻ります。というよりルビンが戻りたいところへ戻ります。
    了解です。よって、こういう感じになりました。
    ボツ案の方だったら、村到着から違う展開必至でしたし、
    方針を宣言しておいてもらえてたいへん助かりました。
     
     
    では、ご自由にレスをお願いします。

    #3297

    まだ小さな子供を抱き上げる。
    眠っている。
    泉の場所を離れて村へ、人の住まいが集まる場所へ向かう。

    不思議だ。
    なぜ緑の茂る自然の森よりも、切り拓いて作られた空間のほうが、ドライアードのエネルギーを感じる?
    あの場に何か埋め込まれているのか。
    用意されたかのようなドライアード。人為的といっていいくらいだ。

    (村のドライアードはルビンについているんじゃない、場についているんだ)

    そして、まるでドライアードの力がルビンに流れ込んでいるかのように、村に近づくほどルビンが目覚めかかっていることが受け取れる。

    (眠る・・・眠る・・・眠る・・・)

    もし・・・あの村を離れるとルビンはどうなるのだろう。
    普通の場所だったあの泉。一方、精霊力バランスの狂いまくったあの村。
    呪いのように濃厚なドライアードがまとわりつくあの場所でしか、ルビンは自らの精霊力のバランスを保てないのだろうか。

    村を離れて見つけたルビンの、眠りたくてどうしようない様子を思い出す。
    ルビンは、村──ビルが用意したあの地でないと、きっと成長しないだろう。
    他の場所にいては、おそらく永遠に幼い姿で保存されるかもしれない。

     
     .
     

    ドミはおれたちを咎めなかったし、心配もなかった。
    まるで”いつもどおりのこと”から帰ってきたおれたちを迎えた、ぐらいにして。

    だからおれは、

    >「おかえりなさい」

    の言葉に、「ああ」とだけ返した。

    >「あなたもみなさんと一緒だったのね、ルビン。
    > また森で眠っていたの……でも、もう、目はさめてるのでしょう?」

    「!」

    気が付かなかったが、そのようだった。

    >「この子はときどき、ひとりで森に入ってなかなか帰ってこないことがあるんです。
    > わたしなどは、心配に思うこともありますけれど……でも、この森はルビンには、故郷の一部ですから。
    > わたしたちはできるだけ、ルビンがしたいように、本人の気持ちを尊重しているんです。

    「森が故郷の一部?」

    また謎の深まる話が出てきた。

    > ビルは、森でこの子を見つけるのがとても上手なんです──まるで、魔法みたいに」

    おれはそれを聞いてくっくと笑う。

    「そうか」

    多分、それは魔法なんだろう。

    ドミに促され、ルビンはおれの腕から降り立った。
    気をつけていてもやはり少しは緊張する。
    始まるのだろうか、ということについて。
    だが。

    >『 ……………… 』

    不思議なことに、ルビンの物言いたげに見上げてくる様子がおれの気持ちをほぐしていった。

    おれは手を繋がれた(いや繋いだ)まま、何も言わずに頷いて、小さく握り返した。

     
     .
     

    小さな手に引かれるまま、歩みを合わせて歩いていった。

    >『 …………ルビンは、ゆめを、みてた………… 』

    どこか足取りが重そうなルビンが、ぽつんと呟いた。
    おれは小声で返す。

    『・・・どんな夢だった』

    >『 だれかが、とてもいっしょうけんめい、はなしてた…… 』

    告白のように話すルビン。おれは小さく相槌を返してから耳を澄ませて、話の続きを待った。

    >『 ルビンを、どうすればいいのか、ってことを…… 』

    眩しい。
    どこを歩いているかわからない。
    回廊?
    真っ白な光は空間が無いようにさえ見えるのに、細く長い回廊を歩いているような気分になる。

    ・・・否。

    光の中でうごめくのは、あれは、花だ。
    ・・・ここは!

    (広場の中心か────)

    >『  おまえは、ルビンを、ころしたい……?  』

     
     
    そうだった。リーディングができるんだよなあ。
    ふと、ドミの人形っぽさに納得いく。

    >『  それが、おまえの、ねがい……?  』

    初めてここにルビンと来たあのとき、同じように視界が眩しすぎたとき。
    おれはルビンの白目から瞳が現れるんじゃないかってビビっていた。
    見透かされるんじゃないかって。

    でも今、おれはルビンの白目から瞳が現れることを期待している。
    見つめ合いたいと。おれはお前を見たいし、お前に見てほしい。
    しかしそれは叶わないから、おれはルビンの前に回り目線の高さを合わせる。

    『・・・・・・ブッブー ハズレ』

    おれはルビンの右手、左手を、ひとつずつ握って両手をつなぐ。

    『・・・ルビンがルビンでなくなる。
     きみは、そのうち・・・その身に神を宿す』

    悔しいのは、この村の色んな人物がルビンに神を宿すことを願っているということ。
    ビル・サイファーが年月をかけて、村人たちに願うように差し向けてきたということ。
    そしてそれをルビンが真に受けていること。

    『きみが・・・神を宿して、きみでなくなってしまうことは、おれの願いじゃない』

    様々な考えが頭の中で湧いては消え、浮かんで進展しまた消える。
    おれは自分が無力なんじゃないかって一瞬感じて、両手を握ったまま頭を垂れて、うなった。

    「クソ腹立つ」

    自分の願いを叶えるために純真を利用するマキャベリストがクソムカつく。
    クソ気分悪ぃのに、どうにか突破しようとすれば自分も奴らと同じになる。
    歯がゆさが苛立ちを余計くすぐる。

    「願いってナンだ。
     なぜお前一人がそれを叶えなきゃならん」

    おれは頭を上げてルビンを見る。
    親愛なるビルの願いと、相反するおれの願い。願いの強いもん勝ちってんならビルの圧勝だろうよ。

    『・・・・・・』

    言えない。

    いや。

    『・・・なあルビン。
     もしきみが、どうしてもビルたちの願いを叶えなきゃいけないってんなら』

    言うしかない。

    『おれを、きみの身に宿してくれ。
     きみに神が降りても、おれはきみの中で目を開いて、ルビンが消えないように・・・声をかけるから』

    そうすれば、一緒に戦えるだろ。
    願いを叶えた先を見ろ、とまでは言えない。直視させるつもりもない。
    どうしてそこまでルビンに負担させられるだろうか。

    ルビンに降りようとしているミッドサマーに帰れって言いたい。

    —————————————
    PLより

    意識の統合しましょうのお誘い・・・。
    融合したまま戻れなくなってしまったりして。。
    というか降臨したミッドサマーに意識燃やされて終わるん・・・。

    いや弱気じゃいかん!

    ええと、まとめます。
    儀式でのルビンの抵抗値を上げたいです。
    そのためジョシュアに意識を向けさせます。
    融合できなければ儀式中手を繋いで、呼びかけを繰り返して抵抗専念を引き出してみたり。

    本当は「ビルの願いなんか叶えるな」って言いたいですが、それただの板挟みにするだけやんということで、本文のように提案しました。ビルの願いは叶えていい、そんでもっておれの願いも叶えてほしいと。
    相反する願いでなければ受け入れられにくさは減る・・・かしらと。

    >ボツ案の方だったら、村到着から違う展開必至でしたし、
    >方針を宣言しておいてもらえてたいへん助かりました。

    よかったー笑

    そして前回の先読みも全部変更したいです。

    > →儀式が始まったらルビンをブラックジャックで昏倒させたいのです。
    >  →そのときビルはどうしているのかわかりませんが、ルビンの意識を奪えば少なくとも儀式の進行を遅らせることはできるかなと…。

    これ全部やめます。逆効果や。
    したいのは、ルビンの精神抵抗になんとかしてボーナスを乗せること。
    お守り・・・お守り・・・あったかな。

    #3300
    ロビン
    参加者

     
     

      ────水曜日 [3] 
     

     

     泉で。最低限の休息の時間が終わろうとする、その直前の小さなやりとり。

    「……ホーントに憑依されてる間って、本体のわたしの方は、周囲のことを認識できるのかな……?」
     
     メルフィーのそばにしゃがみこんで、フロルがぽつりと言った。

    「でもわたし、元に戻ったら、その間に感じたことを絶対にレポートにしてやるんだって、思ってます!
     怖くない、って言ったら嘘になりますけど……でも、あんな姿になっていても、ライアンさんがちゃんとしたラーダ神官であることはわかってますから、心配はしてないです!
     そもそもこんなことになったのは、王都でわたしがあのビル・サイファーの口車にまんまと乗ったことが原因なんですから! わたしだって、なんにもしないわけにいかないです!」

     両手をぎゅっと拳ににぎって自分を鼓舞しながら、フロルは虚空へ向けてそう、誓いのような声をあげた。

    「わたしがメルフィーさんと次にお話ができるのは、きっと、全部が解決したあとかな!
     みなさんがいるから、危ないことなんかないってわかってます。
     ……一緒に来てもらって、ほんとうによかった。ありがとうございました。
     それだけは、いまのうちに言っておかなきゃって」

     フロルはそして、メルフィーに、にっこりと笑ってみせた。
     

     ……いま、その彼女は。落ち窪んだ目を薄く開きどこか一点を凝視したまま、足をただ前後に動かして森を移動し、メルフィーたちと一緒にホルガ村までたどりついた。
     

     ────死んだ男にとっては、3年ぶりの帰還。

     時はちょうど、〈あのとき〉と同じ、祝祭の前日だ────

     
     
      *  *  *

     

     ジョシュアの手を離そうとしないルビンに、ドミはなにも言わない。
     そうして、ごく当たり前のことのように、2人を見送った。
     それから残った3人に顔を向ける。

     
    「みなさんは、すぐにお休みになります? ──そうされるのが、いいですよ。
     これからすぐに、夜が来ます。その夜が明けたら、前夜祭が始まるのです。
     休んでおくなら今のうちですからね、村のみんなもそうしているところです」
     

     ドミは明るくそう言いながら、村長宅へ先導するように歩いていく。
     
     そして。その建物の前にたどりついたところで──なにかに少し驚いたように、ふと動きを止めた。

     

       ……もう。ほんとうに、気まぐれなのだから。あなたって……
     

     どこか甘い吐息とともに、ドミが思わずそんなふうにつぶやいたのが、聞こえた。
     言葉とは裏腹に、それは相手への非難ではなく──あるのは、待ち焦がれていたものへの、歓喜だ。
     
     

     
     森に囲まれた村の風景。ここの空は常に青く明るい。

     その風景にまぎれるように、白い服と花で着飾った村人たちが見える。ひとり、ふたり──それどころでは、ない。
     
     
     建物の向こうから、あるいは森から、次々と姿を表した村人は、遠巻きの距離を保ったままの列を作り、村長宅をぐるりと取り囲んでいく……。

     彼らはみな、一様に、こちらに顔を向けている。こちらを見ている。
     その顔は全員、朗らかに微笑んでいる。

     

     その列からひとりの村人が進み出る──それはアンドレア。

     そしてドミは、軽やかな足取りでその男の方に駆け寄って行った。

     

    「ハウリー司祭、そしてみなさん、お戻りですか。
     ルビンを森から連れ戻してくださったようで。たいへん感謝していますよ」
     

     アンドレアは、あいかわらず快活に、そう言った。
     

    「……それで。お尋ねして、よろしいかな。

      ──あなたがたは、森で、なにをしていたのです?」

     

     
    ────────
    ロビン@GM

    こちらは、ジョシュア以外の、「ビル・ルート」です。

    あたらめまして、
    ファントムのライアン・ブレンがフロルに憑依して、村まで移動しました。
    外から見ると、フロルはただ黙りこくっているだけです。
    シャーマンでなければ、ファントムの憑依に気づくことはできません。

    ライアンは、(GM判断で)
    「ハウリーからの指示がない限りは、絶対に沈黙している」
    と約束している状態、としています。が、
    違う指示であるならば、もちろんそのようにいたします。
    なにかほかに取り決め等の準備があれば、今、宣言をお願いします。
    ライアンは、ハウリーの指示に従うと約束します。

    フロルの意識があるのかはケースバイケースで、現状は不明です。
    ちなみに、憑依を解くことはライアンの意思でいつでもできますが、
    その瞬間ファントム・ライアンはその場に束縛され、
    フロルは即座に判断や行動はできない状態でその場に倒れ込むでしょう。
     

    さて。

    > 何も起こらなければ何もしません。村に着いたら部屋で休憩してます。
    とのことで、こういう進行で大丈夫でしょうか。

    ドミの言葉とは裏腹に、たくさんの村人たちが、
    村長宅前で3人を遠巻きに取り囲むように、現れました。
    そして、その中のひとりアンドレアが進み出て、質問をしてきました。

    3人は、村長宅の玄関前まで来ました。
    現在見えている村人は十数人、彼らは遠巻きに村長宅を囲んでいます。
    彼らとの距離は20~30mくらいでしょうか。
    アンドレアはこっちに歩いて来て、PCとの距離は10mとしましょう。
    ドミはアンドレアの方に駆け寄りました。

    という感じです。
    では対応をよろしくお願いします。

     
    【追記】 5/11 15:16
    村の中の、「ウィスプとシェイドのバランス」は、いままでで最悪です。
    しかしみなさんは、正常だった泉付近にいた間が回復になり、体調に影響は受けていません。
    あと、ドミについては、シーン冒頭からの会話時にセンスオーラしても、
    精霊バランス的異変は感じられませんでした。
    村人とアンドレアはまだ遠いのでよくわかりません。

    #3301
    削除
    参加者

    >これからすぐに、夜が来ます。その夜が明けたら、前夜祭が始まるのです。
    >休んでおくなら今のうちですからね、村のみんなもそうしているところです」
     
    「夜が明けたら前夜祭ですか?
    私はてっきり前夜になってから始まるのだと思っていました。
    これから来る短い闇夜が明けても時間的にはまだ深夜ですし、
    それでは前夜祭というよりも前々夜祭ですね。」

    「昨日から皆さんかなり高揚している様ですが、
    何日も前から禄に休憩も取らずに祭りをしていては、大丈夫ですか?
    身体によくないですね。倒れる人は出ないのですか?」

    「というかドミ村長、
    あなたも我々を出迎えるために寝ずに待っていたのですか?
    でしたら早くお休みください。」

    狂気の為せる業とは言え、冒険者ならぬ普通の村人では、
    二日三日そんな無理を続ければ、ただではすまなそうだが・・・

    >……もう。ほんとうに、気まぐれなのだから。あなたって……
     
    現れたか・・・
    何が気まぐれだ?本来はどうするつもりだったのだ? 
    さてどうするかな?まあどうなろうと私の方は一向に構わんが・・・

    「メルフィー嬢は、フロル嬢と共にここにいて下さい。」(囁き)

    >「ハウリー司祭、そしてみなさん、お戻りですか。
    >ルビンを森から連れ戻してくださったようで。たいへん感謝していますよ」
     
    「やあやあ皆さんお揃いで我らをお出迎えですか?ご苦労ですね。」(歩み寄る)

    >「……それで。お尋ねして、よろしいかな。
    >──あなたがたは、森で、なにをしていたのです?」

    「ペットのフクロウが森で行方不明になりましてね。
    思わず長く森に居る事になりました。」(周囲の村人たちに近づく)

    「そこで思わず少々変わった、実に興味深い面白い体験をしたのでね。
    朝食の席で皆さんに披露しようと思っているのですよ。
    朝食が美味しくなる話題だと思いますよ。」(村人のそばをぐるりと歩きながら)

    「それで皆さんはどうしたんです?あさっては大事な祝祭なのでしょう?
    なのに前々夜からこのように夜ふかししていては体に毒ですよ。
    何をなさっておいでですか?」(一人一人観察)

    村人たちの様子はどうかな?
    目つき、顔色、目の動き、わずかな表情、一挙手一投足見逃さんぞ。

    「我らを出迎えて頂いたのは有り難いが、
    まさか寝ずに待ち構えていたのですか?
    それに、このように周囲を囲まれては、
    まるで我々を襲おうとしてるように見えてしまいますよ。
    はっはっは。」(アンドレア、ドミの目前に近づく)

    「さて皆さん、部屋で休みたいので、包囲を解いて頂けませんか?」

    寿@PLより_____________________________

    GMへの質問。
    1、ライアンの憑依の射程は、接敵距離(3m)ですか?同座標(0m)ですか?

    2、>フロルは即座に判断や行動はできない状態
    この持続時間はどれくらいですか?
    1ラウンド相当か、18ラウンド相当か、あるいはきつけするまでか?
    サニティを掛けた場合は?

    3、>ウィスプとシェイドのバランス
    どれくらいの精神抵抗が必要だとか、抵抗失敗したらどんなペナがあるか?
    とか分かりますか?

    4、ドミ、アンドレア、村人たちに行動ペナはありますか?
    なんか監視してたみたいにピンポイントで待ち構えられてたけど、
    ずっと待ってたなら、きっと寝てないよねっていう。

    【行動宣言】
    一応ね、全員が一堂に会する朝食の席でと思ってるので、軽いジャブ。
    まあ流れでこのまま行っても別に良し。

    こんな明るい所で大勢と対面してるんじゃ、
    古代語魔法の身振りしたら戦闘合図になってしまいそう・・・

    メルフィー達には30mの距離を保って動かない様にお願いして、
    ハウリーだけ動き回って
    センスオーラで、アンドレアと村人全員をチェック。
    最後にアンドレアと接敵距離に近づきます。

    さて、制圧してからライアン証言でとどめ刺す黄門スタイルで行くか?
    それとも、ライアン証言で暴いてから制圧する暴れん坊スタイルで行くか?
    まあどっちでもいいか。

    【ダイス】
    21:30:07 寿@ハウリー インスピ発動 2d6 Dice:2D6[6,2]=8
    21:30:51 寿@ハウリー 予備 10d6 Dice:10D6[5,5,5,5,5,3,1,6,1,6]=42

    【ステータス】
    HP:24/24 MP:17/18

    【覚書】
    インスピレーション
    コンスピ:シルフ
    1ゾロ2回
    前金300ガメル

    #3302
    ロビン
    参加者

    ────────
    ロビン@GM

    質問にだけ先にお答えしてみるテスト。

    今月も仕事に呼び出されたので、
    仕事中の合間にできればルビンレスをひとつして、
    こちらのレスは、14日以降になりそうです。
    すいませんが、お待ちください。

    1、ライアンの憑依の射程は、接敵距離(3m)ですか?同座標(0m)ですか?
    接敵距離(3m)とします。

    2、>フロルは即座に判断や行動はできない状態
    ではこれは、1ラウンドで。
    10秒後には、状況把握はまったくできていないまでも、
    とっさの防御行動や、味方からの指示に従う等の行動は、できるとします。

    3、ウィスプとシェイドのバランス悪化の人体への影響
    こちらは、現在の村人を至近距離で観察したことにより、わかる部分はほぼ判明します。
    本文をお待ちください。

    4、ドミ、アンドレア、村人たちに行動ペナはありますか?
    現在ペナが出ているのかどうかは、PCたちには、基本的にはわかりません。

    > なんか監視してたみたいにピンポイントで待ち構えられてたけど、
    > ずっと待ってたなら、きっと寝てないよねっていう。
    もうバラしてしまいますと、
    敵ソーサラーが、ルビンの所持品と
    フロルが常時携帯している手帳に挟んでいる「許可証」を
    ロケーションしていました。
    ので、ルビンとPCの現在地は把握されていました。
    ドミは、闇雲にずっと待っていたのではありません。

     

    #3324
    ロビン
    参加者

     

     

      ────ルビン [2] 

     
     

     
     つながった手が左右ふたつになって、ふたりの形は環を描いた。

     あのとき見たものを思い出す。
     光と闇、太陽と月、男と女、歓喜と絶望、
     ふたつに分かれた極がおたがい引きあいながら、ぐるぐると回転している。

     ジョシュアとルビンも、全然違う。ガラのよろしくない悪党男と、か細く白い巫女の少女。
     それがいま、両の手をおたがいにしっかりとにぎりあって、なにひとつ見逃しはするまいと祈りさえするような気持ちで、見つめ合っている──見える目と見えない目で。

     

    >『・・・ルビンがルビンでなくなる。
    > きみは、そのうち・・・その身に神を宿す』

    『…………』

    >『きみが・・・神を宿して、きみでなくなってしまうことは、おれの願いじゃない』

     ルビンは、かしこい小さな子がするように、ジョシュアの言葉のひとつひとつに、とても注意深く耳を傾けている。

    >「クソ腹立つ」

     精霊の善い言葉も人間の汚い言葉も、どんどん覚えて吸収しようとするみたいに。

    >「願いってナンだ。
    > なぜお前一人がそれを叶えなきゃならん」

    『────────』

     

     
    >『・・・なあルビン。
    > もしきみが、どうしてもビルたちの願いを叶えなきゃいけないってんなら』
     
     
    >『おれを、きみの身に宿してくれ。
    > きみに神が降りても、おれはきみの中で目を開いて、ルビンが消えないように・・・声をかけるから』
     

     おれを、きみの身に宿してくれ。

     ふしぎな言葉だ。
     それは、いったい、どういう行為をさすというのだろう。

     「おれ」が「きみの中」に宿ることができるのならば、あとに残るのは「空っぽのおれ」だろう。
     どうしてそんなことを、こんなにあっさりと、自分から願ってしまうことができるのだろう。
     ……帰ってこられるかどうかなんて、全然わからないのに。
     

     一度ルビンに願ったら、それがたとえどんな願いでも、
     ほんとうに、かなってしまうかもしれないのに。

     

      ────ルビンは、そんなふうに思ったのかどうか。

     

    『ルビンには、できないことが、いっぱいあるの……』

     
     つないだ手の片方が、作用を始める。
     ジョシュアの中から、名前を持たない形もわからない生命の精霊の司る、いのちのエネルギーが、ルビンの方へどんどん流れていく。
     いままで何度となく繰り返されたその行為。ジョシュアの感覚に、ルビンと手をつないだ何人もの人間が重なる。最初は母。ルビンは、その全員のことをすべて覚えている。
     ──最後のひとりの老人が、枯れてゆくその両手でルビンの手を祈りの形に包み込み、強く強くにぎりかえした。その力のあまり、指の1本がぽきりと折れて、ルビンの手の中に残った。
     

    『……ルビンには、わからないことも、いっぱいいっぱい、ある……』

     
     違う、彼、ビョルンは〈最後のひとり〉ではない。今度はジョシュアが、あのみっともない枯れ木偶人形になって、焚き火に放り込まれるのだ。ハウリーやメルフィーはどんな顔をするだろう。
     

     ──けれど、ジョシュアの手は、枯れない。
     
     ジョシュアから流れ出た熱量は、渦を巻いて反対の手をつたい、還ってくるからだ。
     
     
     ジョシュアがそれを理解するやいなや、今度は視界自体が目まぐるしく変化する。
     それは、精霊使いだけに歩ける道の先、あの〈目眩〉の向こう側にあるもの、──ジョシュアがルビンに、願ったものだ。
     
     

     ルビンは、力だ。他者の願いをかなえようとする力。

     ビル・サイファーは、そのルビンを使役しようとしているのだ。
     ただ自分自身の願いをかなえさせるために。
     精霊使いが精霊を使役するように。

     だれも、ルビンに教えなかった──自分の願いを持つことなんか。

     

    『 ……かなえたくない 』

     ルビンは、言った。

     
     小さな両手が震えているのが、ジョシュアに伝わった。

     ──自分の手に伝わるその感覚だけが、いまは自分の存在を確かにしている。

     

    『 そのねがいは、いや 』

     

     ルビンの白い目から、涙がぽろぽろと、こぼれた。

     

    『 ……おまえが、きえてしまうから 』
     

     

     

    ────────
    ロビン@GM

    ルビンを思って踏み込んだがゆえにそれを願ったことにより、
    ルビンに心境の変化をもたらし、ルビンはジョシュアの願いを拒否しました。

    「意識の統合」がどこまでいったのかは、ご自由に描写をどうぞ。
    ルビンがそれを拒否したので、ジョシュアは強制的に途中で戻って来ました。
    抵抗のダイス判定等は不要です。

    まだシンクロトランス状態にいてルビンと交流を続けてもいいですし、
    「こっち(物質界?)」に戻ってきてもいいです。

    #3325
    ロビン
    参加者

     
     
      ────水曜日 [4] 

     

    >「夜が明けたら前夜祭ですか?
     
    「あら、確かにおかしな言い方でしたね、すいません」
     

    >「昨日から皆さんかなり高揚している様ですが、
    > 何日も前から禄に休憩も取らずに祭りをしていては、大丈夫ですか?
    > 身体によくないですね。倒れる人は出ないのですか?」

    「年に一度のことですから、たまには羽目をはずすのもいいのでは?
     ──うふふ、そんなこと、司祭様には怒られてしまうかしら」
     

    > あなたも我々を出迎えるために寝ずに待っていたのですか?
    > でしたら早くお休みください。」

    「そういうわけでもありませんけれど。
     ええ、みなさんがお戻りになったので、わたしも少し休むつもりです」
     

     ハウリーに答えるドミの様子は、表面的にはなにも変わりはない。

     ──ドミの言葉に反して、村人たちとアンドレアが姿を現した瞬間。
     そのときまでは。
     
     

    >「やあやあ皆さんお揃いで我らをお出迎えですか?ご苦労ですね。」

     ハウリーは単身、村人に近づいていく。

     ──すると、ハウリーのその動きに誘われるように、村人の列からもするりと進み出る者があった。それは、ハウリーの知る村娘のナリアと、ほかに2人の女性だ。
     3人の女たちはうっとりと微笑みながら、ハウリーの両腕にしがみつこうとするように強引にすり寄ってくる。

     同時に別の2人の若い娘たちが、フロルとメルフィーの方に楽しげに近づいてゆくのも見えた。

     彼女たちの仕草、その目つきを見て、すぐにハウリーは理解する。
     彼女ら、そしてここにいる村人全員は、すでに「正気」ではない。
     彼らの精神からは、ひとに当然あるべき作用がすっぽりと失われている。
     ──シェイドの司る、一種の「ブレーキ」が。

     もはや彼らは、そうやって完全に自我を手放してしまった「操り人形」だ。
     ……そして、その人形を操っている「何者か」が、どこかにいる。

     

    > それに、このように周囲を囲まれては、
    > まるで我々を襲おうとしてるように見えてしまいますよ。

    「いいえ、とんでもない、誤解ですよ、司祭」

     ハウリーの笑い声に合わせて、アンドレアも笑った。声だけで。

    「誤解ですとも。村人にはあなたを害する意図など微塵もありません。
     〈彼ら〉の正体は、ただの善良な村人ですから。

     ──もしも仮に、あなたの言う通り、彼らがあなたに襲いかかったとして。
     あなたは、彼らを武力や魔力で討ち倒すんですか?
     たとえばその、ただのか弱い娘であるナリアなんかを?
     娘ひとりを吹き飛ばすなど、あなたなら造作もないでしょうが。
     だがそんなことをしたら、その娘の細首など簡単にへし折れてしまいますよ。

     ……どうか、そんな乱暴はやめていただきたいですな、司祭」
     

     アンドレアは相変わらず朗らかで、彼に寄り添うように立つドミも清楚な微笑みを浮かべている。
     
     
    「私は、あなたを、お誘いしたいのです。それだけですよ。
     あなたの求める、『真実』……もしあなたがほんとうにそれを求めるのならば、あなたも、踏み込まなければならない。
     安全な場所から質問をするばかりでは、なにもつかめやしませんよ」
     
     
    「だから。私と、行きましょう。
     我々は、あなたを心から歓迎いたしますよ、ハウリー・マード司祭」

     

    「 ──祝祭が、はじまるのです 」

     

     
     一方。軽やかな足取りで、若い娘たちがメルフィーとフロルのもとにたどりつく。
     これまでなにかとフロルに話しかけてくれていた、親切な娘たちだ。
     娘たちは、ただうつむいてじっと黙りこんでいるフロルにまったく気を払うことはなく、愛おしげに微笑みながら、フロルとメルフィーの身体をそれぞれ抱擁するように、その腕をのばした────

     
     

    ────────
    ロビン@GM

    水曜日の夜明けから祝祭が始まる詳細は、#3011に記載した通りです。
    次の朝食からは、広場の大テーブルで村人全員が集合する感じになりますね。
     

    3人の女(含むナリア)が、ハウリーに強引にからみついてこようとします。
    向こうは腕力などなくハウリーの自由に抵抗できますが、
    抵抗した場合、向こうがどんな行動に出るかはわかりません。

    さらに2人の若い娘が、メルフィーとフロルの方に近づいてゆきます。
    2人それぞれに接触するまで近づいて、
    ハウリーにしているように、無理矢理からみついてきます。

    以下、最終判明情報です。
     

    1.村人の様子&ウィスプ・シェイドのバランス悪化
    村人の精神状態に完全に実害が出ているのが、ハウリーにわかります。
    シェイドの司る恐怖や不安の感情が失われ、気が大きくなり、タガが外れた状態です。
    正気を(ほぼ)失っています。

    >どれくらいの精神抵抗が必要か
    この状態はデータ的には「病気(177p)」と同等で、精神抵抗はできません。
    PCも、症状が進行するタイミングが来れば、「進行判定」を行うことになるでしょう。
    (シャーマンの処置による+1ボーナスも有効)
    「村人がこのバランス悪化の状態の中に長くいたこと」と
    「祝祭当日に向けて、バランス悪化がますます強くなったこと」が原因で、
    村人はPCよりはるかに深度が進んでいる状態なわけです。

    >村人に出ている具体的ペナルティ
    村人は全員、正気を(ほぼ)失った結果、
    「何者か」の指示に従う操り人形状態であるとわかります。
    判断力もなく動きは緩慢で、行動系全般に-2ペナルティがかかり、
    その代わり精神抵抗系に+2ボーナスがついています。
    (そもそもただの一般人(248p)ですが。判定が必要な時は固定値で行います。)
    恐怖だけでなく、「痛み」も感じていないかもしれません。
    なお、ドミとアンドレアには、その症状はまったく現れていません。

    >(ほぼ)
    現状では、ほぼ、です……|ω・`)
    まだ、祝祭の白夜の本番は、始まっていないので……w
    PCにも、それがわかります。

     

    2.ドミとアンドレアのデータ
    (向こうが正体を隠すのをやめたので)怪物判定が可能となりました。
    それぞれ、【知名度10の怪物判定】で以下が判明します。どうぞ。

    アンドレア
    5レベルソーサラー
    全能力値18

    ドミ
    暗黒神官 高司祭(完全版250p)
    信仰対象は、名もなき狂気の神です。

     
     
    【追記】 5/17 11:20
    メルフィーとフロル方面の描写を追加(最後の段落)。
    こちらももうすでに接敵です。
    村娘を近くで見たことと、ここまでの情報で、メルフィーも、
    村人が(ほぼ)正気でなく操られていること(=上記の詳細全部)がわかります。
     

    #3326
    削除
    参加者

    >「誤解ですとも。村人にはあなたを害する意図など微塵もありません。
    >〈彼ら〉の正体は、ただの善良な村人ですから。

    「そうでしょうとも。それで?《彼ら》に含まれないあなたは?
    ただの善良な村人ではない、あなたの正体は、誰なのでしょうね?」

    >──もしも仮に、あなたの言う通り、彼らがあなたに襲いかかったとして。
    >あなたは、彼らを武力や魔力で討ち倒すんですか?
    >たとえばその、ただのか弱い娘であるナリアなんかを?
    >娘ひとりを吹き飛ばすなど、あなたなら造作もないでしょうが。
    >だがそんなことをしたら、その娘の細首など簡単にへし折れてしまいますよ。
    >……どうか、そんな乱暴はやめていただきたいですな、司祭」
     
    「あなたは冒険者というモノをご存じないようだ。依頼に命をかけるのが仕事です。
    女性に手を挙げるのは本意ではないが、
    フロル嬢に危害を加えるというのならば、誰であっても容赦はしません。」

    「ちなみにこの場合の危害とは、意に沿わない相手に強引に触れようとするのも
    含みます。なので私の護衛対象及び我々に近づいて触れようとするのは
    止めて頂きましょう。これは警告ですよ。」(近付いてくる娘を牽制)

    >「私は、あなたを、お誘いしたいのです。それだけですよ。
    >あなたの求める、『真実』……もしあなたがほんとうにそれを求めるのならば、
    >あなたも、踏み込まなければならない。
    >安全な場所から質問をするばかりでは、なにもつかめやしませんよ」
     
    「いえ結構。
    既に祝祭に対しての興味は失せレポートの必要もなくなりました。
    野暮用を済ませたらすぐに村を出るつもりです。お構いなく。」

    寿@PLより_______________________________

    ルビンがロケーションされているのは予測してたけどフロルもとは・・・

    GMに質問です。
    1、アンドレアとドミの装備を教えて下さい。アンドレアは指輪してます?
    2、村人は病気扱いならサニティで正気に戻らないですか?

    【行動宣言】
    娘に捕まれないように牽制します。
    メルフィーの怪物判定の結果で、
    ハウリーが失敗したドミの知名度を抜けなかったらインスピ発動します。

    【ダイス】
    21:52:11 寿@ハウリー 怪物判定ドミ 2d6+3  Dice:2D6[1,5]+3=9
    21:52:22 寿@ハウリー 怪物判定アン 2d6+3 Dice:2D6[6,2]+3=11
    21:52:32 寿@ハウリー 予備 6d6 Dice:6D6[4,6,3,3,5,3]=24

    【ステータス】
    HP:24/24 MP:17/18

    【覚書】
    インスピレーション
    コンスピ:シルフ
    1ゾロ2回
    前金300ガメル

    #3327
    ロビン
    参加者

    ────────
    ロビン@GM
    回答をお先に。

    >1、アンドレアとドミの装備を教えて下さい。アンドレアは指輪してます?
    はい、アンドレアは指輪してます。2つくらい。
    ほかは、アンドレアもドミも、いつもの白い服で、現在は手ぶらです。
    懐に多少のものは隠し持っているかもしれません。
     

    >2、村人は病気扱いならサニティで正気に戻らないですか?
    はい、サニティは効果なしで。ほか「病気」に準じます。
    また、これは「種別=精神」の魔法がかかっている状態なのではなく、
    精神の魔法はこの上に普通にかかる、とします。

    ルビンが生まれる前の祝祭では、
    たとえ白夜でも、村人たちはこんな状態になっていませんでした。
    つまり、これほどの精霊バランス悪化の直接の「原因」は、白夜ではないです。
    なので、「原因」を完全に取り除くことで、この症状の進行強度が0になり、
    本人の回復力によって自然に治癒する
    でしょう。

    その「原因」として考えられるのは、「(成長してきた)ルビンの存在そのもの」か、
    「ビル・サイファーがルビンの力を悪用しているせい」のどちらかでしょう。

     

    #3328
    削除
    参加者

    >「だから。私と、行きましょう。
    >我々は、あなたを心から歓迎いたしますよ、ハウリー・マード司祭」
    >「 ──祝祭が、はじまるのです 」

    「断ると言った!邪神の祝祭は二度と開かれる事は無い!!」

    寿@PLより_______________________________

    本当は前の進行でぶん殴っちゃえと思ってたんですがw
    一応シナリオ本筋の決戦だからメルフィーの意向も確認しようかなって。
    でもGMからの許可も出たのでぶん殴ります。

    【行動宣言】
    行動遅延して(取り消しますw)、ソサラに強打+2頭狙い。
    装備はクラブと勇気ある者の盾。

    次ラウンド、自分の敏捷度でドミに攻撃。強打+2頭狙い。

    ※進行促進の為に、一応次のラウンドも振っておきますが、
     採否はGMにお任せします。
     メルフィーの行動と相反する場合はメルフィー優先でお願いします。
     ・・・と思ったら外れてやんのwww

    【ダイス】
    14:18:35 寿@ハウリー 頭狙い 2d6+11-4 Dice:2D6[6,1]+11-4=14
     敵が固定値なら成功!
    14:19:26 寿@ハウリー 強打+2 r29@12+10+2 Dice:R29@12[4,2:6]+10+2=18
     固定値運用なら多分11点抜けで、気絶判定は、21>15で気絶。
    14:24:59 寿@ハウリー 気絶時間 2d6 Dice:2D6[2,2]=4
     40分気絶。

    14:19:41 寿@ハウリー 予備 6d6 Dice:6D6[3,5,1,4,5,6]=24

    14:28:02 寿@ハウリー ドミ頭狙い 2d6+11-4 Dice:2D6[1,4]+11-4=12
    外れたwww

    【ステータス】
    HP:24/24 MP:17/18

    【覚書】
    インスピレーション
    コンスピ:シルフ
    1ゾロ2回
    前金300ガメル

    ※追記
    GMのお言葉に甘えて行動遅延は取り消します。
    それ以外は、もうサイコロ振っちゃったし、そのままでいいです。<(_ _)>

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